このページでは子どものすこやかな成長・発達を願って、教育における様々な事例からQ&Aという形でご紹介いたします。
 「不登校・ひきこもり」に関わる相談
【高校2年生男子の母親からの相談】
 高校1年生の途中から、不登校が続き昼夜逆転の生活が続いています。一切家から外に出ません。家族とも顔を合わせたくないようです。このまま放っておいていいのでしょうか。
 お子さんが登校せず、昼夜逆転の生活をされていて心配ですね。お子さんの気持ちの中に、昼間の時間には友達は学校へ行っているのに、自分は行っていないという「うしろめたさ」があるのかもしれません。このようなお子さんの中には、みんなが寝静まった夜に行動をするようになることがあります。お子さんの生活態度がまわりの大人から見ると怠惰に思え、保護者の方も不安や焦りを感じられるのでしょう。しかし、こちらの思いを伝えてばかりいると、かえってお子さんの気持ちを追い詰めてしまうかもしれません。
 今、一番悩み、不安を感じているのはお子さんだと思いますので、まずお子さんの心に寄り添い安心して過ごせる環境を整えていくことが大事だと思います。保護者でお子さんへの接し方をよく話し合われ、お子さんの不安を思いやり、お子さんのありのままの気持ちを心から受け止めていかれたらどうでしょうか。
☆ワンポイントアドバイス
 教育研究所、子ども家庭センター(児童相談所)、保健所などに、子ども自身が直接相談に行かなくても、保護者が行かれてお話をされるだけで、保護者の気持ちも落ち着き、解決の糸口となるきっかけが得られるかもしれません。睡眠や食欲の乱れがメンタルヘルスの問題につながることもありますので、続く場合にはぜひ専門家にご相談ください。
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