このページでは子どものすこやかな成長・発達を願って、教育における様々な事例から、Q&Aという形でご紹介いたします。
 「虐待」に関わる相談
【小学校1年生男子の父親からの相談】
 5歳の妹には腹が立たないが、兄に対しては顔を見るといつもイライラしてしまいます。言うことを聞かないし、口答えばかりするので、つい叩いてしまいます。自分としては、しつけのつもりですが、最近、叩くことがひどくなって止められないときがあります。
 いけないことをしたときは、もちろんそのわけを言って聞かせ、たしなめることが大切ですが、反抗的な態度をしたからといって、すぐに叩いてしまうのは、子どもの心の健やかな成長のためには止めないといけません。子どもにとってみれば、叩かれたことが心の傷になって残ることもあります。叩くことで、物事を解決しようとするようになり、自分にされたことを他の人にするようになることもあります。
 お子さんにあまりにも口答えばかりされると、つい感情的になってお子さんを叩いてしまわれるのかもしれませんが、そんなときには、お子さんの気持ちを思いやりながらお子さんと同じ目線に立って、なぜ口答えをしているのか考えてあげることが大切です。
 お子さんの反抗的な態度に、つい叩いてしまいそうになるときには、深呼吸をして少し間をおいてみられてはどうでしょう。叩くことを止められない時には、近くの子ども家庭センター(児童相談所)に相談されることも大事です。
☆ワンポイントアドバイス
 小学校1年生にもなりますと、自分の意思を少しずつはっきり見せてくるようになります。口答えをするということは、子どもが自己主張できるように成長しているからかもしれません。お子さんが言うことを聞いて約束を守ったり、よいことをした時には、「よくできたね。さすが1年生ね」などと、言葉や態度ではっきりとわかるようにほめてあげてください。
元のページに戻る