活動記録

Report

<特別プログラム>
大阪大学国際公共政策研究科Future Global Leaders Camp

Future Global Leaders Camp by Osaka School of Public Policy(OSIPP)

2018年8月7日~9日

August 7~9, 2018

大阪大学国際公共政策研究科Future Global Leaders Camp

大阪大学大学院 国際公共政策研究科主催のFuture Global Leaders Campに9名の2年生が応募し、2泊3日の研究合宿を経験しました。 Nine second-year International-course students applied for the Future Global Leaders Camp held by Osaka School of Public Policy (OSIPP), and they experienced the rigorous research training camp of two nights and three days. 全国から集った29人の高校生が、論文の書き方とプレゼンの仕方に関する講義を受けたあと、6つの班に分かれて、テーマを設定し、調査し、発表をするという課題に取り組みました。 After lectures on how to write academic essays and how to make presentations, twenty-nine high school students from many parts of Japan were divided into six groups. Each group set a research theme, conducted research and made a presentation.

■大阪大学Future Global Leaders Campとは?

大阪大学Future Global Leaders Camp は、大阪大学大学院国際公共政策研究科主催のセミナー合宿です。2泊3日で全国から集まった高校生と国際問題について学び、考え、論文として構成し、プレゼン発表します。
今年度は、応募時の小論文に加えて、あらかじめテーマ別にグループ分けが行われ、グループのテーマに関してスライド5枚で発表ができるようにという事前課題が課されました。
当日は次のようなスケジュールでした。

8月7日
《午前》
  • 開会式
  • 講義1 論文の書き方とプレゼンの仕方1
《午後》
  • 講義2 論文の書き方とプレゼンの仕方2
  • グループ作業1 課題の発表 とテーマの設定
    ※グループ作業にはファシリテーターがついてサポート。
  • モデルプレゼンテーション
  • グループ作業2 中間発表準備
  • Welcome Party
8月8日
《午前》
  • グループ作業3 中間発表準備
  • 大学院生によるモデルプレゼンテーション 
《午後》
  • グループ作業4 中間発表準備
  • 中間発表 および 教員、院生からのコメント・指導
  • グループ作業5 最終発表準備
8月9日
《午前》
  • グループ作業6 最終発表準備
《午後》
  • 最終発表
  • アンケート記入、連絡事項
  • 結果発表 閉会式

■今年度の参加者・テーマ・最終発表

参加者は29人で、本校からは9名の国際文化科2年生が参加しました。論文の構成とプレゼンテーションの基本について講義を受けた後、4、5人ずつの6グループに分かれ、大学生・大学院生のサポートを受けながら、テーマを設定→リサーチ→中間発表→大学の先生・大学院生からのコメントを受けて修正、と作業を進め、最終日の午後に最終発表を行いました。

テーマ主題トピック
貧困と開発ジャカルタのスラムに対する開発疫病を改善する
教育日本人の韓国に対する考え方視点を増やす
教育ギニアの教育水準を向上させる感染症を教育の向上で抑える
紛争・宗教対立紛争の被害者への支援ICRCの資金・人材をフル活用する
難民難民キャンプでの生活を向上させる視力障害者の生活の安全性を向上させる
Social Innovation過労死教員の過労死をなくす

最終発表に対しては、指導スタッフから、どのグループも「前日の中間発表と比べると格段に論理展開が明確になっている。コメントを受けての再検討・再構成の努力が見て取れる。」という内容のコメントがなされていました。準備にかけられる時間が短いにも関わらず、データに基づいて論理構成をしようと努力していることがよくわかる研究発表でした。

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■高校にとっての意義

各グループは、各テーマのもとに、「主題→トピック→仮説→検証→提案」の順に研究を発表していました。研究テーマの絞り込み方や組み立て方を、実例を通して学ぶことができ、我々課題研究をする高校教員にもとても参考になりました。また、参加した生徒が高校に知識・経験を持ち帰り他の生徒をリードしてくれることを期待しています。

■本校からの参加者対象のアンケートから

1. どんなこと(知識・技能・姿勢)を学びましたか?

  • 広いテーマの中から具体的な課題を見つけ、それについて研究を進めていく力、またその研究の進め方を学んだ。
  • たった3日でデータ収集から主題・課題・仮説というように論理的に相手を納得させる技術。
  • 物事を分けて一つ一つ考えていくこと、物事の筋道を立てて論理的に考えること、色々な立場から物事を見ること。
  • 自分達が何を研究したいのかはっきりさせる事が大事。
  • どうすれば自分たちが伝えたいことを的確に聞き手に伝えられるかということ
  • 問題解決の難しさ。←ある問題に対する考え方が様々。解決すべきものが本当に多くある。様々な問題に関連している。
  • なかなか作業が進まなくても諦めない姿勢。
  • 難民に関して。

2. この研修を後輩に勧めるとすればどんな点をあげますか?

  • 課題に深く関わり、色々な方法を一つ一つ考えることで物事を筋道立てて論理的に考えることができる力がつく点 <複数>
  • 多角的な視点から物事を考えられるヒントがある。
  • 初対面の人と二泊三日という短い期間でどれだけ深い議論ができるかというのは、学校外の研修ならではの良さだと思う。
  • 講師の方々の意見がとても的確で、今後自分が発表をするときに参考になる。 <複数>
  • 大学院生や教授の質疑応答の鋭さを体験できる。<複数>
  • 国際問題について深く考える事ができる。
  • メンタルが強くなる。
  • 短い期間でテーマに深く取り組むことにより、自分の苦手なことや得意な技能や能力、方向性がわかる。

3. 来年この研修に参加する人にアドバイスをするとすればどんなことですか?

  • かなり短い時間でどれだけ深い議論ができるかは、グループ全員がどれだけ積極的に議論に参加し、問題を理解しようとするかにかかっていると思うので、積極的に動いて欲しい。
  • 積極的に正直に意見を言う。
  • 一つの考え方に固執せずに、色々な意見を吸収できる柔軟な考え方を持つ。<複数>
  • 他の視点からの意見を寛大な心で受け入れる気持ちを持つ。
  • 自分が当たり前だと思っていることを当たり前だとして研究しない。
  • 研修の前から生活リズムを整えたりすることです。特に前日はしっかりと睡眠を取ってください。
  • もちろん事前課題に真面目に取り組む。