大阪府立城山高等学校(全日制課程)

 

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2007.12

妙見山駐車場に最後のハボタンを植栽しました

 

 妙見山は本校から自動車でわずか20分で着くことができる山である。そのため校外学習や耐寒登山でもよく利用している。週休2日制が導入されるまでは、ワンダーフォーゲル部の練習場所として利用されていた。

 5年前に妙見山造園部より妙見山駐車場に花壇を作ってほしいという依頼がきた。単に花壇苗を植えるのではなく、春から秋にかけてはバタフライガーデンとして活用させてもらいたいという条件を飲んでいただいた。この山は大阪昆虫同好会の調査では80種類の蝶の生息が確認されているところであり、バタフライガーデンを整備することによって、様々な蝶が飛来することが期待された。冬になると、蝶が飛来することはほとんどないので、この時期のみハボタンの花壇を作ることにした。

 この場所は山の斜面を検地石で土留めしたところであり、幅2m長さ約30mのきわめて細長い花壇である。花壇の後方には蝶の来る木として有名なブッドレアを2m間隔で植栽し、前方にマリーゴールドやムシトリナデシコ、ペチュニア等、ハボタン等の草花類を植栽した。この場所以外にも植栽場所があり、サンジャクバーベナ、イボタノキ、クロウメモドキ、アジュガ・レプタンス、ウマノスズクサ等を植栽した。

 お蔭様でバタフライガーデンにはウラギンヒョウモン、ツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン、キアゲハ、アゲハチョウ、キマダラセセリ、カラスアゲハ等の飛来が確認された。

 平成1912月にハボタンの植栽を行ったが、これが本校にとって最後の花壇づくりであった。ハボタンは赤品種が724日、白品種が81日に播種した。播種後1週間で、矮化剤を散布し、草丈が高くなるのを防ぐ。夏休み中に鉢あげし、これを9月下旬に畦に株間45cmで2条植えする。このまま12月まで管理し、12月はじめより抜き取り、妙見山に植栽する。このようにハボタンづくりには夏休み中の管理がとても重要である。つまり生徒達が夏季実習でがんばった成果がハボタンの花壇として現れるわけである。

 花や蝶いっぱいの花壇は参拝者からもたいへん好評であった。この取り組みが終わってしまうことがとても残念である。

 

 

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