城 山 を 語 

城山高校の3・4・5代目の歴代校長3人による

城山高校の基礎造りの喜びと苦労


司 会: 校長として、学校が現実に直面した問題点とは何だったですか。

上 松: 荒れた学校をどう正常化するか。普通の高校の状態にするかという問題と施設・設備

      とくにグランドの整備という大問題でしょう。グランドのない高等学校など考え

      られないですが、学校設立時のいろいろな事情がからんでこれは難問でした。

 

上松校長就任のころの城山高校外観

司 会: その辺の詳しい事情をお聞かせ願えないでしょうか。

上 松: 地元の熱い思いで府立高校をつくったわけですが、その時に、地元はこれ以上の施

      設・設備の要求を、大阪府に持ち込まないと約束していたらしい。そこで、これは校

      長だけの力で対処できる問題ではないと考えて、豊能町に話を持ちかけたわけです。

司 会: それが、59年5月に「城山高校グランド整備促進委員会」として結集するわけですね。

上 松: この委員会には町長・町議会議長・教育長や校長・教頭・事務長などが加わり、町と

      学校が一体となって対府交渉に臨みました。その時、地元府議会議員の助けをいた

      だきました。とくに町議会議長の乾さんが地主さんとの交渉で並々ならぬ努力を払わ

      れたことを思い出します。グランド整備は直面した大問題でした。

楢 崎: それらの方々のご尽力は、60年2月に教育委員会との最終交渉で決定されるわけで

      すね。その決定を受けてグランドは私の在任中に完成をみました。

 

グラウンド竣工時の城山高校外観

岡 本: そのグランドにバックネットができ、プールができたのはその後を引き継いだ私の在任

      中の仕事でした。今お話を伺って、最初の手掛かりをつくられた上松先生のご苦労は

      大変だったでしょうね。

 

プール開きの様子

上 松: ありがとうございます。あとは、生徒が十分に活用してくれたらというところですね。