ヤブムラサキ


 ムラサキシキブという雅びな名前の植物があります。花ではなく実が紫色でなかなか美しく、目立つ花の少ない秋に実を結ぶので、愛玩されたようです。
 もっとも、園芸品種としてよく目にする「ムラサキシキブ」は、実は「コムラサキシキブ」のようです。見分け方はそれほど難しくはないようですが、遠目ではわかりません。

 城山高校のすぐ近く、テニスコートすぐ上の斜面にあるのは、その仲間の「ヤブムラサキ」です。

 

 名前のとおり、上の2種よりは見栄えが劣ります。実についているがくに毛があるのが目印です。実もあまり密集しません。いかにも「やぶ」という感じですね。

 ところがところが、この木には全然別の話題があります。
 ヤブムラサキには、を吸収して葉に蓄積する性質があり、これを調査することで金鉱脈を見つけだすことが可能なんだそうです。
 もちろん、ヤブムラサキがあるから金鉱脈がある、という訳ではないのですが…。