大阪府立城山高校・放送部のページ ・過去の作品
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1999年夏、全国大会に参加するにあたり、せっかく東京へ行くのだから、大阪ではできないテーマで取材をしてはどうかと顧問が提案し、色々考えて、大阪弁がどのくらい通じるか(通じないか)を全国大会の会場で調べてみました。この作品は、これをもとに考え出したものです。
なぜ放送では大阪弁ではいけないのかという疑問?からスタートし、標準語の「特訓」や「実験」(いずれもコミカル仕立て)を挟みながら、大阪弁についての知識や理解を呼びかけています。
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番組では、「何が大阪弁やねん」というタイトルが3回使われています。上は最初のメインタイトルです。2回目は、「やっぱり標準語を話そう」という意味で、大阪弁を見下したようなニュアンスで「何が大阪弁やねん」、3回目は「そもそも何が大阪弁かをもっと知ろう」という意味で、疑問文的なイニュアンスで「何が大阪弁やねん」。同じ言葉のニュアンスの差を、番組の構成の切り替えに使いました。
これが、東京(全国大会)で各地の高校生に出した質問です。関西人にとっては間違える余地のない言葉ですが、他地域の方には難しかったようです。「いらわんといて」は「言わないで」、「よして」は「やめて」と誤解され、「はみご」は「全然分からない」ばかりでした。
関西弁が通じないこと、標準語の大切さを自覚した放送部員たちは、涙ぐましい「特訓」をし、マスターできたかどうかを「実験」しますが....。このあたりはもちろんドキュメントではなく、一種のコントドラマのように仕立ててあります。
番組はこのあと、意外な(自分たちが標準語だと思っている)大阪弁を調べてリストアップしていき、大阪弁の再発見を薦めて幕となります。
構成に凝った割には結論が月並みでした。
いらわんといて → さわらないで
よしてぇな → 仲間に入れてくれよ
はみごや → 仲間はずれだ