大阪府立城山高校・放送部のページ ・過去の作品
|
メインの3年生二人がいよいよ卒業ということになり、シロヤマンにも「ケリ」をつけなければならなくなりました。
また、NHKの青春メッセージ2002(近畿ブロック)に出演することも決まり、その中で新作の制作風景が紹介されることにもなり、いよいよ力の入る展開となっていきます。
ストーリー的には、「にせ」が終わった以上、あとは「首領」の登場しかありますまい(笑)。問題はいかに幕を引くか。そして城山らしさをどう盛り込んでいくか、です。
|
度重なる失敗に業を煮やしたドクドク団首領、その名も「DOKUDOKU団首領」(←そのままやんか!)は、ついに自らシロヤマンに悪の制裁を加えるべく登場。これに立ち向かうシロヤマンだったが、丈夫なそのボディーは通常の攻撃ではビクともしない(いままで通常の攻撃が役に立ったことがあるのか?)。シロヤマンくわを使おうとするが、学校の備品を壊すわけにはいかないことに気づき、愕然とするシロヤマンであった。
この首領、実は一人二役ならぬ二人一役です。声がずっとシロヤマン役のK君だったので、声を発している箇所はK君が黒ビニールをかぶって演技し、シロヤマンとからむシーンでは博士役のN君に入れ替わっているのです。苦労苦労(^^; それもこれも、顔が出ないからできることです。いやあ、かぶりものって便利だなぁ。
また、右のようにカメラが動く時には、N君がカメラを持っていますから、首領役はいません。机だけです(笑)。この場面では首領は「首領ブロック」という、カメのように手足をひっこめる「技」をしているので、問題ありません。
なお、教卓はN君のクラスのものをここまで運んで来ました。座席表が貼ったままなのが笑えます。
そこへ博士が突然登場。秘密兵器が完成したことを告げ、シロヤマンと二人で首領をおびき出す。ノコノコついてきた首領に、シロヤマンが投げつけたのは、新兵器「シロヤマンカメムシ」だった!
カメムシは農作物につく害虫で、畑が多いせいか土地柄なのか、城山高校では大量に発生します。ピーク時には、教室から廊下からウヨウヨ。これが危険を感じると悪臭を放つので、校内では猛烈に嫌われています。あの独特の匂いは経験者のみぞ知る、です。
敵(首領)にダメージを与えるアイテムとして、カメムシを思いついたのは撮影日当日。もう冬で、なかなか生きているカメムシは集められませんでした。死骸もふくめてやっと数匹。これを投げつける場面(やたらカッコいいカットだ)ですが、撮り直しのきかない一発勝負でした。
このあと、カメムシの悪臭にダメージを受けた首領にトドメをさしたのは「博士秘密兵器48番」だった。そのあまりの威力は、やがて味方をも巻き込み、物語は感動のラストへと向かっていくのであった(笑)。
「博士秘密兵器48番」とは....これはヒミツにしておきましょう。ヒントだけいうと、使ったものは「おもちゃナンキン」です。食べ物を足蹴にしてはいけない、という顧問の命にしたがって、校内から探してきました。
こうして、「そして誰もいなくなって」しまいました。
12月に校内で上映会を行い、少し改良して2月の大阪府芸術文化祭の放送文化部門に出品しました。ウケは上々で、芸文祭では、前年に続いて優秀賞をいただきました。