文化行事 京劇鑑賞



京劇を鑑賞して 3年女子
とにかく、華やかな舞台だった。司会の方も行っておられたが、日本の歌舞伎と少し似ていて、
文化のつながりを感じた。例えばメイクにしても京劇にも歌舞伎にも役柄の人物の特徴として隈取りが
あることだ。歌舞伎の場合、赤い隈取りは正義と勇気の象徴、あい色の隈取りは悪の象徴である。
京劇の中にもそのような約束事があるようだ。歌舞伎と京劇を比較してみる中で、もう一つ、興味深い点が
あった。歌舞伎の場合、江戸時代に女性の役者が禁じられて以来、現在までずっと男性だけで演じられて
いるのに対し、京劇では女性の役者が大いに活躍している。やはり、文化の面で中国は日本よりも
進んでいたのかもしれない。生で歌舞伎を見たことが、まだないのでよくわからないが、たまにテレビなどで
見るかぎり京劇よりも見せ場が少ないような気がする。軽業師のような身軽さで、音もたてずに舞台を
飛びまわり、絶妙のタイミングで軽快ながら激しい殺陣を繰り広げる、というような見せ場の点でも、
京劇は、古典的なものにしては当世風だと思った。私が一番観ていておもしろかったのは、「三岔口」で、
道化役の劉利華が、非常に愉快だった。全身ではまだ足りず、目も口も飾りも衣装も、使えるものは
全て使って演じているのが、すばらしかった。最後に大阪弁でのセリフも、私たちを少しでも楽しませよう
とする心遣いがうれしかった。とにかく、思っていたよりも楽しめたし、よい経験になった。