スーパーサイエンスハイスクール

豊中高校の課題研究

これから探究活動を始める皆様へ

今年度の研究テーマ

豊中高校の、今年度の研究テーマは「"みらい地域還元型"科学する人づくりプロジェクトの開発」です。

豊中高校では、第Ⅱ期目の指定より小中高大連携を掲げ、地域と連携することで、子どもたちが学校外で学んだり活躍したりできる場を設けています。
例えば、アウトプットを軸とした小中学生への実験教室や科学系発表会への参加、インプットを軸とした大学生による探究活動への指導・助言や、高大連携講座を企画しています。 これらの取り組みを通して、「高い目標を持ち、忍耐強く夢を切り拓く人材」「積極的に社会や科学にかかわる人材」の育成をめざしています。

過去の研究テーマ例

  • 物理:スピーカーの素材の違いによる音質の変化
  • 化学:多糖類を用いた生分解性プラスチックの合成
  • 生物:自然界で分解されやすい石鹸の検討
  • 地学:地球温暖化防止のための高校生環境会議の企画・実施
  • 情報:校内ネットワーク環境を改善する方法について
  • 数学:石取りゲームの数理
  • 保体:専門種目の動作解析
  • 連携:インテリア家具にトランスフォームする運動器具の開発

三年間の流れ

1年生で身近なテーマを扱った探究活動を実際に行ないながら探究の手法について学び、2・3年生で専門的なテーマを扱って、探究の技術を深めていきます。 研究活動では、実験がうまくいかないことや研究が思うように進まないことがあります。しかし、自分の興味関心から生まれたテーマに対しては、どの生徒も粘り強く、積極的に研究活動を続け、最終的には豊高プレゼンでその成果を発表します。 解のない問いに挑戦することで、学び方そのものや論理構築力などを身につけ、好奇心と忍耐力を高めていきます。

課題研究Ⅰ(1年生)

課題研究Ⅰは、課題研究ⅠAとⅠBの2分野に分けて実施していて、ⅠAでは情報Ⅰの内容を含む理論と実習、課題研究ⅠBでは探究活動を通した発展的な実践を行っています。 課題研究Ⅰで研究した内容は、1月の留学生交流会で英語で発表するほか、2月の豊高プレゼンでも発表します。

課題研究Ⅱ(2年生)

課題研究Ⅱでは、1年次の基礎探究から一歩進んで、自分の研究を本格的に深めていく段階に入ります。 仲間や先生との対話を重ねながら、アイデアを磨き、考えを形にしていく過程がより実践的になります。 最終的には、自分の言葉で研究を語れるレベルまで成長していくことを目指します。

三角ロジック講習会

研究課題や答えを他者に納得してもらうためには、事実に自分の解釈をつけて説明する必要があります。そのコツを学びます。

異学年交流会

本格的に研究活動に入る前に、2年生が研究計画を3年生に発表し、3年生は昨年度の経験を活かしてアドバイスを行います。

異分野交流会

文科と理科の生徒がお互いの研究計画や進捗状況を報告し合うことで、研究を多面的に捉えられるようにします。

カンファレンス(プレ発表会)

中間発表会や豊高プレゼンの前にはカンファレンスを実施し、担当教員と同分野の他チームの生徒にアドバイスをもらいます。

中間発表会

10月に開催される中間発表会では、研究の進捗状況を発表します。ここでの質疑応答を通して、今後さらに研究を深めていきます。

豊高プレゼン

2月の豊高プレゼンではこれまでの研究の集大成を発表します。1・2年生合同で行います。優秀者には豊高プレゼンアワードが贈られます。
課題研究Ⅲ・課題研究発展(3年生)

課題研究Ⅲでは、課題研究Ⅱの内容を振り返って他んし補完し、アカデミック・ライティングの学習や、生徒間での相互評価を通して、課題研究Ⅱで執筆した論文をさらにブラッシュアップします。 さらに、希望者が履修する課題研究発展では、課題研究Ⅱ・Ⅲで取り組んだテーマを発展させ、8月に神戸で行われるSSH生徒研究発表会など、外部の舞台で成果を発表します。

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