7月27日(水)、大阪狭山市文化会館(SAYAKAホール)にて行われた「第55回 大阪府吹奏楽コンクール 南地区大会【高等学校の部 A組】」において、
日根野高等学校吹奏楽部は《銀賞》を受賞いたしました。
残念ながら、目標にしていた金賞には手が届きませんでした。3年連続の銀賞でした。
来年のコンクールこそは《金賞・ゴールド》を手にしたいと思います。
日根野高校吹奏楽部を指導して下さった先生方、OBOGのみなさん、そして保護者のみなさま、本当にありがとうございました。
これからも、日根野高校吹奏楽部をよろしくお願いいたします。
今年度のコンクールは、スローガンも「限界突破 〜粉骨砕身〜」。
1年から3年まで53名のメンバーが一丸となってチャレンジしました。
今年度の自由曲は、八木澤教司作曲『ポンペイ‐古代遺跡が語る大都市の繁栄と終焉』。
この『ポンペイ』は2011年に発表された曲ですが、曲中に地震・火山噴火による自然災害を描写した部分があり、
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による東日本大震災を連想させるという理由で演奏が敬遠された経緯があります。
しかし、この曲のフィナーレは、ホルン・トロンボーンとサックス・トランペットが呼応するファンファーレに導かれ、
チャイムが鳴り渡り、テナーサックス・フリューゲルホルン・ホルン・ユーフォニアムが堂々としたメロディーを奏でる、
明るく壮大な希望に満ち溢れたBrillanteで幕を閉じます。
この楽想は、私たちが今年1月に演奏した『いにしえの道〜 崇高なる紀伊の大自然を讃えて』のフィナーレにとてもよく似ています。
作曲した八木澤先生が『いにしえの道』のフィナーレで鳴り渡るチャイムについて「この鐘は繁栄を願っています」と語っていました。
つまり、この『ポンペイ』も自然災害の描写や大都市の終焉を描写しただけではなく、最後は『いにしえの道』と同じように復興と繁栄を願って幕を閉じる曲なのです。
東日本大震災、熊本地震で被害にあわれた方々を応援する気持ちで、私たちはこの曲を選曲しました。
なお、大阪府吹奏楽コンクールで『ポンペイ』を演奏したのは、日根野高校吹奏楽部が初めてです。
結果は、3年連続の銀賞でした。
2年前の評価は〈BBBCC〉。
昨年の評価は 〈ABBBB〉。 そして…
今年の評価は〈BBBBB〉でした。
金賞受賞団体でもC評価がつく中で、日根野高校は2年連続で誰からもC評価を受けませんでした。
この点では、胸を張っていいと思います。
その一方で、Aもつきませんでした。このことはこれからしっかりと考えなければいけません。
来年こそは金賞(Aを3つ以上)を目指したいとと思います。
出演順・団体名 | 課 | 自由曲 | 作曲者 | 結果 |
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8.清教学園高等学校 | U | ウインドオーケストラのためのバラッド | 高 昌帥 | 金・代 |
4.大阪府立和泉高等学校 | W | 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より | 高 昌帥 | 金・代 |
5.大阪府立登美丘高等学校 | T | 太陽への讃歌 ―大地の鼓動 | 八木澤教司 | 金・代 |
7.精華高等学校 | T | カントゥス・ソナーレ | 鈴木英史 | 金・代 |
9.大阪府立生野高等学校 | W | 歌劇「トゥーランドット」より | プッチーニ | 金 |
3.大阪府立高石高等学校 | T | 知恵を持つ海 | 清水大輔 | 金 |
1.大阪府立狭山高等学校 | W | マスク | W.F.マクベス | 銀 |
2.大阪府立日根野高等学校 | U | ポンペイ-古代遺跡が語る大都市の繁栄と終焉 | 八木澤教司 | 銀 |
10.初芝立命館高等学校 | U | セイント・アンソニー・ヴァリエーションズ | W.H.ヒル | 銀 |
12.大阪府立佐野高等学校 | T | 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より | P.マスカーニ | 銀 |
13.大阪府立三国丘高等学校 | T | 太陽への讃歌 ―大地の鼓動 | 八木澤教司 | 銀 |
14.大阪府立長野高等学校 | T | ウインドオーケストラのためのバラッド | 高 昌帥 | 銀 |
6.大阪府立岸和田高等学校 | T | シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」 | 福島弘和 | 銅 |
11.大阪府立泉陽高等学校 | U | 元 禄 | 櫛田月失之扶 | 銅 |
15.大阪府立泉北高等学校 | T | ウインドオーケストラのためのバラッド | 高 昌帥 | 銅 |
講 評 | 評価 |
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■課題曲 とても流れのある音楽的な演奏でした。1人1人がとてもよく演奏できてました。 この曲のように和声が次々に変化していく曲は1つ1つの和音をとり出してどのような響き(調性感)に するか吟味されるととてもよくなると思われます。 ■自由曲 冒頭部分は金管がとても鮮やかで素晴らしかったです。6/8も大変リズミカルでした。 後半からの強奏部はタテの線やアタックを揃えると更に良くなるのでは?と感じました。音楽性もよかったです!(M先生 Fl) | B |
■課題曲 音程が気になりました。各パート内の音程を細かな所まで合わせられるといいですね。各ソロももう少し鳴らしても良かったと思います。 ■自由曲 打楽器とのバランスをもう少し上手に取れると各パートの動きがよりクリアに聴こえてきて面白くなると思います。 各ソロももう少し鳴らしても良かったと思います。(N先生 Cl) | B |
■課題曲 楽譜にとても忠実で良い演奏でした。スペイン地方のメロディやリズムがとてもうまく表現されてました。 でも、もっと表現をオーバーにした方が音楽的に説得力が増します。 ■自由曲 ポンペイの歴史を音楽で表現した作品ですが情景描写的な場面がめまぐるしく展開しますが、 とても良い演奏でした。静かな場面からのエンディングはとても感動的に演奏されていました。(T先生 Hr) | B |
■課題曲 音の構造について、Tuttiの時によいサウンドが聞けますが、少人数アンサンブルでは音程感と質感共に劣化するのが悔やまれます。 また、リズムの処理についても、いま一歩楽譜のリズムから離れられない印象で、「決め」「躍動感」共に改善の余地を感じます。 ■自由曲 課題曲と同じ印象が構造については感じられます。入りのピッチや和音構築にご配慮ください。なお、全体としてはダイナミックな 演奏が出来ていると思いますので、サウンドの質感を向上させるためにはパート間相互でピッチを共有することが大切です。(N先生 Tu) | B |
■課題曲 [D]〜のハーモニーのピッチ、バラつき気になります。 [F]〜のTrpのサウンド、ていねいに [I]〜のTrp.Hrのリズム、クリアーに 全体のまとまり良好です。 ■自由曲 出だしからのメロディー対Tambのたての線の統一を Andante3拍子、バランス感大切に Allegroからの木・金・打のバランス感を 全体的なダイナミクスの差があればと(S先生 Per) | B |