はじめに・・・
去年の夏、生まれて初めて渡米しました。小学時代からアメリカの映画に興味持っていたので、憧れのアメリカに夢達成(!?)で行けました!ギャローデット大学で『日米聴覚障害者芸術文化交流』というのがありました。全国各地で10名選考って厳しい競争だったので、選ばれないだろうと悩んでいました。が、結局軽く考えて応募し、その派遣メンバーに私が選ばれた訳で約3週間留学してきました。事前研修は東京で集合し、派遣メンバー達と初めて顔を合わせてすごく緊張気味だったけど、まず、『身体を開き、心を開くワークショップ』のテーマで説明を聞いてから、チームワーク・皆と心の付き合いに慣れるように、肉体的なチャレンジや手をつないだり行動したおかげですぐにリラックスが出来ました。次の早朝、待ちに待ったワシントンへLet’Goー!
アメリカに着いて
飛行機で13時間後にやっと到着したワシントンの景色を見ると、日本と全く雰囲気が違っていました。まるで夢みたいで(私がアメリカにいるって本当?)と思いながらギャローデット大学まで通るスクールバスの窓からア然としながら、自然や美しい町を見ていました。ギャローデットは幼稚部・小・中・高・大学・大学院、そして英語学校(外国人のみ)色々な建物があっちこっちにあり、ややこしい広さを見て驚いた!
ギャローデットに着いてすぐに昼食の為、食堂に行ったら白人・黒人と混ぜての学生達が手話で花のようにたくさん使っていたのを見て、(これがアメリカの手話なんだ。)
とますます緊張感が増えながら立っていると、何人かのアメリカ学生の方から笑顔をくれました。
食事は自分の好きなように選び、たまたまアメリカの少女と一緒に座り、手話は使わずにその彼女と心で通じ合うようにジェスチャーを使いましたが、ほとんど通じなくて難しかったでした。
1週間目
1週間目は、ワシントンの市内にワシントン国家議員/ケネディーセンター・オペラハウスの舞台の裏/日本国大使館/戦場跡訪問などたくさん見学して回ってきました。その他にも演劇パーティやションピングやアメリカ学生達と夜のパーティもいっぱい楽しめました。
一番の印象的だったのはバージニア州にある川遊びでした。天気かとても良くて、一人ずつフリームボートに乗って、綺麗な青空を見上げながら4時間もゆっくり流されてめちゃ気持ち良かったし、満足感が1万%でした!!でも、川の中でこけて石が足に当たってしまい軽い怪我をしました。今もまだその傷が残っています。(死ぬまでその傷をずっと残して欲しいな!)川遊びが終わった後、夕食はマクドナルドで買い、空いている駐車場ですわり、食べていました。日本のマクドより美味しかったし、そして初めて[L]のジュースを買いました。(日本ではまだ買ったことがない。)
2週間目
2週間目から、ワークショップの演劇レッスンを始めた。基本的な手の形や様々な感情やムードを手の形で伝えること及び顔や身体で表現を学びました。クラス発表会のテーマはメキシコ文化の「モンスタースレイヤー(怪物)」に決定したが、レッスンの時はとても気遣っていた。それは他の学生達はほとんど上手に怪物の顔の表情をしていたけど、私は自分の顔で表すのが大の苦手。あんまり表現できなかったから、アメリカの担当者に怒られてリハーサルが終了の夜に深く悩んだりしました。その時は本当に日本に帰りたい気持ちだった。でも、ぼつぼつ練習して、身体や顔の表情の勇気が少しずつ広がってきたおかげでレッスンが楽しくなってきました。顔の表情は日本よりもすごいですし、レッスンの進み方が100%のスピードがあった。それに創作手話担当の彼女は体と顔の表現がすごくうまくて強く魅かれました!でも、日本からアメリカの手話への訳をあれこれと必死に目で読み取り、疲れたけど自然に覚えられることができました。
キャンプ
八月に入って三日間アメリカの大自然にて精神を鍛えるため、メリーランド州へキャンプに行きました。でも、私はキャンブが苦手だ。
「一日目」はご飯を準備する為、木や石など集めたり、テントを立てたりして大変疲れ、とても暑くて、虫が多く、ストレスがすごかった私でした。でも、夜は涼しくてキャンプファイャーをやり皆とゲームを楽しみました。感動したことが一つあります。それは、テントの中で寝転んで上を見上げ、テントのあみから見たら蛍があっちこっちに美しく光りながら飛んでいたのを見て、めちゃめちゃきれかったし感動した。今でも忘れられない
「二日目」はネイティブアメリカンの祭りを見に行き、バザーのように色々な店が有りました。
「三日目」は天候が悪く、大雨が降っていたので機嫌が悪くてご飯の準備をする気もなく、人に任せてカッパをかぶったまま、雨の中でジッと 座っていました。しかし、なぜか昼からパァーと青空がでて晴れてきたので
すごくムチッと切れた! やっとギャローデット大に帰れる。だーとバスに乗ったが、大事件が起こった!
朝、大雨が降っていた為、土が泥になり、ベト×2でバスが動かない!仕方無く全員バスから降りて、皆で力を合わせて坂道の最後まで必死に押し続いて、無事に成功し、皆万歳をしました。 バスを押した人達は足が泥になってしまいましたが、私は男子に任せて押してなかったので、ちょうど良かったでした。(笑)
途中、マクドのWCへ行ったら2日振りに自分の顔の鏡を見た! 私の目の下に「ナイキ」な形になっていた! ついにやっとギャロ大につき 2日振りにシャワーを浴び満足しました!
3日間のキャンプは大変疲れたけど、自然や空気はGoodでした。
キャンプが無事に終わった夜、いい報告が来ました。
それは、私達に日本のNHKTVに放送したいという報告を聞いて、皆は目を大きく開け、大興奮した! 次の日にNHKの人達が来て、私達が、昼食の時−、レッスンの時−など 写られ、写真もいっぱい撮られたので めちゃウレシかったわ! その次の日も 読売新聞の記者が私にインタビューされ、緊張しながら簡単に答えたけど(絶対、新聞に乗らないわ!)と思ったが、ナント私が答えた事を新聞に載せてくれた!
カメラに写されたのは2回目なんだけど新聞では初めてでした。 次に、突然の事が・・・寮のシャワーが冷水の為、大学の寮へ引っ越しする事になり、あわてて荷物を全部まとめたりして大変だった! でも、前の寮より引っ越した寮の部屋の方がとても気に入ったし、しかも、寮から食堂まで3分近くなったので楽だった。(前の寮の場合は約10分。)でも、引っ越しが終わってもすぐにリハーサルにドタバタ続いたのでめちゃ疲れた。
ついに最後のレッスンは本気で顔と身体の表現をやり、その終えた夜は、まもなく本番が始まるので眠れなかったー。
成果発表会
8月8日 当日−。 本番前にまったく緊張は無かった。それは、客が日本人じゃないし、知っている人もいないからだったと思う。本番は自分の場所はすべて失敗せず、本番終了したら客から大きく手を上げてキラキラと暖かく振ってくれ気持ち良かった!
私達のクラス発表会は成功を果たし、参加者と互いに抱き締めあった! 本番を無事に終えての2週間のレッスンは毎日、自由時間もせず、毎日充実した厳しい1日の流れでしたし、最後まであきらめずに頑張ってこれ、大勢の人と出会えて、思い出が一杯できたというのは素敵だ! 私達に励みと刺激を与えて下さったアメリカの教授陣の大きさに感謝しています。そして参加者と一生懸命いい体験を楽しめる事が出来て本当にありがたい。
おわりに
8月11日、元気で帰国してきたら、夢みたいで(アメリカに行ったっけ?・・・)と約1秒ぐらいの間に終わった感じがしました。ギャローデットにいる時は長い感じもあったけど、帰って来たらあれ?と思っちゃった。
東京で単身赴任中の父のトコへ帰り、、メチャ×2久々に日本の温泉に行った!自分の体重 3kgぐらい太ったと思ったのに量ってみたら、全く変わってなかったのがちょっぴり残念だった。(笑)日本に帰って初めて食べたのは焼肉! 久しぶりの日本の食事だからパク×2と大食いした! その後、早く寝て次の日もずっと5時までナント19時間も寝ていました。(これが・・・3週間の疲れなんだ・・・)と思いました!
私の憧れのアメリカに行けてダンス、舞台、アメリカの手話の経験、アメリカ聾者との交流等 色々出来て、本当にHAPPYでしたし、最高のNO.1の思い出になりました!
HAPPYー HAPPYー HAPPYー
最後に、偶然 私と同じに選ばれたT.Mちゃんへ 一緒に食事したり、ショッピングしたり、レッスンしたり、お互いカメラをよく撮ったり、よく喋ったり、寮の部屋も一緒だったし、3週間のお付き合いありがとー!
また、ギャローデット大学へ遊びに行こうね! 約束だよ!
July
22 Tue |
事前研修[13:00〜国立オリンピック記念青少年総合センター] | スタッフ挨拶、米内山明宏氏(日本ろう者劇団代表)のワークショップー心身を開くー、メンバー紹介、ガイダンス |
23 Wed | 出国ー到着、キャンパス案内、歓迎会、夜景観光 | ワシントンモニュメントほか |
24 Thu | 市内見学
VerySpecialArtsレセプション見学 [ルネサンスホテル] |
国立自然植物公園/NationalArboretum/、国立アメリカ史博物館(スミソニアン) |
25 Fri | 市内見学
“Godspell”観劇 [メリーランド州ベネスダアカデミー] |
ホワイトハウス、国会図書館/LiburaryofCongress/、連邦国会議事堂/USCapitol/ |
26 Sat | ボルテイモア観光
歓迎パーテイー(自主企画) |
国歌記念館(独立戦争場跡) |
27 Sun | チュービング(浮き輪川下り) | メリーランド州ラッパハノック川/Rappahanockriv./ |
28 Mon | ワークショップ
開講中の1日の流れ(詳細後述) 1.リチュアル(朝礼) 2.朝食 3.クラス 4.昼食 5.ラボ/クラス[交代制] 6.デイスカバリー 7.夕食 8.リハーサル 9.ミーテイング{全体、スタッフ/学生} |
オーデイション |
29 Tue | アメリカ史博物館ネイテイブアメリカン展示見学(ラボ)、「オペラ座の怪人」バックステージツアー[ケネデイーセンター・オペラハウス] | |
30 Wed | ダンスクラス(サルテ)が好評、VerySpecialArts訪問(スタッフ)、送別パーテイー(自主企画) | |
31 Thu | YSPメキシコ最終リチュアル、国立芸術基金訪問(スタッフ)、日本大使館表敬訪問 | |
August
1 Fri |
YSPメキシコ成果発表会/SSP成果展示 | |
2 Sat | キャンプ
帰寮後リハーサル |
ネイティブアメリカンの踊り(フェザーダンス) |
3 Sun | ドリームキャッチャー製作、Pow-Wowの祭りを見学 | |
4 Mon | スウェットロッジ設営 | |
5 Tue | 全日リハーサル
(クラス・ラボをリハーサルに充当) |
NHK、読売新聞取材 |
6 Wed | 温水供給システムの停止に伴なう宿舎替え | |
7 Thu | 最終リチュアル、衣裳合わせ | |
8 Fri | 午前中調整
成果発表会/Showcase/修了式(レセプション)、後片付け |
開演14:00〜、MSSDシアター |
9 Sat | 自由行動日 | 「オペラ座の怪人」観劇ほか |
10 Sun
−11 Mon |
アメリカ出国ー帰国、解散 |