府工歴史ギャラリー

[27] 体育大会のひとこま(4)

  同じく昭和15年11月3日体育大会の風景。 
  銃剣道部の主将(5期生・昭和18年卒)は、銃剣道に
 ついて会報で以下のように書いている。

 「明治37、8年日露戦争において白兵戦の威力、殊(こ
 と)に銃剣突撃の効果は判然としその道の研究は次第
 に重要視され更に今次大東亜戦争(=日中戦争、太平
 洋戦争をさす)に至っては幾多の生々しい体験を得て、
 銃剣道こそは国民必須の武道であると大いに叫ばれる
 に至ったのである」

  先端に剣の付いた模擬銃を持ち、敵の顔をかいた人
 形めがけて突撃しているところ。全員大声で雄叫びを
 あげながら走っている。日本の得意とする白兵戦であ
 ったが、日中戦争や太平洋戦争では通用するはずも
 なく、多くの兵士達が写真のような姿を最後に玉砕して
 いったと思われる。
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