2月27日 第50回卒業証書授与式

交野高校では 第50回卒業証書授与式 を挙行し、

230名の卒業生が温かな祝福の中、学び舎から巣立っていきました。

校内の梅は一部の花を残しつつもほぼ散り、

静かに季節の移ろいを告げています。
その控えめな佇まいは、

旅立ちの日を迎えた卒業生たちの背中を

そっと押してくれているようでした。

会場には、担任団をはじめ多くの教職員の熱い思いが満ち、
生徒たち一人ひとりの成長と門出を温かく見守る時間となりました。

「交野で学んだ日々を誇りに、

新しい環境を自ら育てていける人間へと成長してほしい。」
その願いを込め、式辞を述べました。

以下に、式辞全文を掲載し、卒業生の新たな門出をご報告いたします。

 

 

 

令和8年度 卒業証書授与式 式辞

 

グラウンドの横の紅白の梅は、今年は早く花を開き、

今は次の季節へ静かにバトンを渡そうとしているように見えます。

その姿が、春の確かな足音と共に、

今日この佳き日の訪れをそっと知らせてくれています。

 

本日、第五十回卒業証書授与式を挙行できますことを、

大変嬉しく思います。

ご臨席くださいました

大阪府議会議員 三好かおる様、

交野市長 山本けい様 をはじめ、

多くのご来賓のみなさま方に、厚く御礼申し上げます。

みなさまの温かいご支援のおかげをもちまして、

本日、卒業生をこうして晴れやかに送り出すことができます。

日頃からの本校の教育活動へのご理解・ご支援とともに、

改めまして感謝申し上げます。

 

さて、卒業生のみなさん。

ご卒業おめでとうございます。

 

三年間の高校生活は、決して楽な道ばかりではなかったと思います。

嬉しいことも、悔しいことも、

仲間と支え合いながら乗り越えてきたみなさんの姿を、私は誇りに思います。

 

校訓「知性・努力・創造」のもと、

学び、行事に取り組み、日々を積み重ねてきた経験は、

これからの人生を確かな力で支えてくれるはずです。

どうか、今日までの自分をしっかりと褒めてあげてください。

 

ここで、みなさんに伝えたいことがあります。

「環境を選ぶだけの人間ではなく、

 自分のまわりの環境に関わり、

 それを育てる人間になってほしい。」

ということです。

 

世の中には、置かれた環境への不満を並べ、

想像と違うからという理由だけで

場所を変えていく人もいます。

もちろん、新しい挑戦のために環境を変えることは前向きで大切なことです。

 

しかし、自分がその一員であるという意識を持たず、

環境を良くする努力をしないまま離れていくことは、

決して正しい選択とは言えません。

 

先日の三学期の始業式でもお話ししましたが、

これからの時代はAIが急速に発展し、

私たちの暮らしや仕事を大きく支えてくれます。

しかし、AIには決して代わることのできないことがあります。

情熱、意思、共感、倫理的判断、五感を通した経験といった、

人間だけが持つ力です。

 

社会はめまぐるしく変化し、求められる力も変わり続けます。

だからこそ必要なのは、

「人間らしい力」と「学び続ける力」です。

この力は、環境に文句を言うだけでは決して育ちません。

 

学び続けること。

視野を広げること。

経験を重ねること。

興味のないことにも挑戦してみること。

 

その積み重ねが、環境を良くする力となり、

自分の居場所をより豊かにしていきます。

 

みなさんは、この力を交野高校で見事に発揮してくれました。

みなさんが入学した令和五年の生徒アンケートで、

「授業が楽しく、わかりやすい」と答えた

肯定的割合は五十三パーセント でした。

それが令和七年十二月の調査では 八十パーセント にまで上昇しました。

この変化を生み出したのは

先生方だけの努力ではありません。

みなさん自身が、授業を良くしようと協力し、

主体的に向き合い、クラス全体で学び合ったからです。

みなさんこそが、交野高校の環境を"育てた"世代です。

私はこの事実を、本当に誇りに思っています。

 

交野高校を良い学校へと育ててくれたみなさんなら、

これから進む新しい場所でも、

必ずその力を発揮できると信じています。

どうか、交野高校での日々を誇りにし、

その誇りを胸に、

新たな環境をより良いものへと育ててください。

そして、みなさんの母校である交野高校を、

これからも温かく見守っていただければ幸いです。

 

保護者のみなさま。

これまで、お子さまの歩みに寄り添い支えてこられた日々に、心より敬意を表します。

喜びの日も、不安な日も、悩みの日も、

ともに乗り越えてこられた その 時間が、

今日の晴れの日へとつながっています。

卒業生が胸を張ってここに立っているのは、

みなさまの愛情と励まし、

そして見守りがあったからこそだと思います。

本当にありがとうございました。

これからも、温かく見守り続けていただければ幸いです。

 

卒業生のみなさん。

今日という日は、

これまでの歩みを胸に刻み、

これから広がる未来へ向けて

一歩を踏み出す大切な日です。

 

支えてくれた人の笑顔や言葉を思い浮かべると、

胸が熱くなる瞬間もあるでしょう。

この先、迷うときも、不安になるときもあるかもしれません。

それでも、前に進もうとする その気持ちこそが、

みなさんの未来を確かに切り開いていきます。

 

交野高校で過ごした三年間――

仲間と笑い合った日々も、

失敗しながら立ち上がった経験も、

すべてがみなさんのこれからを支える力になります。

 

どうか胸を張って、新しい世界へ、歩み出してください。

たとえ道が分かれても、

交野高校はいつまでもみなさんの母校です。

そして私たちは、これからもずっと

みなさんのことを応援しています。

 

みなさんの未来が、 

遥かに広がる空のように、

明るく力強いものであることを、

心から願っています。

 

令和八年二月二十七

大阪府立交野高等学校

校長 木場 恒樹

 

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