昭和51年4月、第1期生405名が入学しました。記録を拝見しますと、まだまだ未完成で発展途上の学校であることから、校長先生をはじめ多くの教職員の方々のご苦労を垣間見ることができます。
湯口校長先生は入学生に、よく「フロンティアスピリット(開拓者精神)」を持つように言われたそうです。実際、校舎は未完成で体育館やプールもなく、教室がある校舎の横では増設工事が行われるなど、環境的には十分でない状況でした。そのうえ、グランドには多数の石ころが転がり、大きな石がむき出しになっているなど、まだまだ安全に使える状態ではなかったようです。そのため、ほとんどの体育の授業は「石拾い」でスコップやバケツを持ったり、一輪車を押したり、時には石掘りをしたそうです。また、毎週あった校長先生の訓示の後にも、生徒が一列になって教員ともども石ころを拾ったそうです。
いまグランドを眺めると、「裸足」で走っても大丈夫ではないかと思えるくらい安全できれいな状態です。加えて、素晴らしい環境のもとで学校生活を送ることができます。
あらためて、創立当初の多くの人々のご尽力に感謝するばかりです。