チンドン芸に秘められた「プロの流儀」 

 昨日、「ちんどん通信社」をお招きし、「チンドン芸に秘めた『プロの流儀』」と題して、希望された保護者も参加し、芸術鑑賞会を行いました。

  「ちんどん通信社」は、「チンドン屋」の集まりで、商店街などの宣伝にとどまらず、自治体や企業のイベント、さらにニューヨークなどの海外公演回数29回の実績があります。 また、「カーネーション」などのNHKの朝ドラにも出演されています。

 「チンドン屋」とは、「チンドン太鼓」と呼ばれる楽器を鳴らすなどし、珍しい出で立ちで人目を集め、その地域のお店などの宣伝をする、昔からある請負広告業のことです。 私が小さいころはよく見かけたのですが、最近はあまり見かけなくなっています。

 その「チンドン屋」をお招きし、生徒の皆さんに人を引き付け、効果的に宣伝を行うためのパフォーマンスを見て、「チンドン芸」への情熱を聞かせていただき「プロの流儀」を感じてもらいたいと担当の先生方が企画してくれました。

 本校の特別非常勤講師の落語家 桂 花團治 師匠に司会をしていただき、巧妙な話術により、「チンドン芸」の照会や披露、生徒による「チンドン芸」の体験などが行われました。

その後、「チンドン芸」を披露していただいていた「風見花」さんから、生徒と同年代の頃に、親の職業であった「ちんどん屋」と、『改めて』出逢い、今日まで至った経緯、悩みや葛藤などを語っていただきました。 生徒にとっても、自分と重なる部分もあったのでしょうか、みんな真剣に聞き入っていました。 最後は、「チンドン芸」パフォーマンスをしながらパレードしていただき、講堂内は生徒たちの大きな拍手に包まれました。

 「チンドン芸」を初めて見た生徒もいたと思いますが、仕事をすると言うことの厳しさと、人は色んなことを経験しながら成長していくことを理解してもらえればと思った1日でした。