日頃演劇部の活動にご理解、ご支援を賜り、ありがとうございます。
さて、今年もコンクールD地区大会に参加することになりました。昨年12年ぶりに地区最優秀賞を受賞し、府大会に出場いたしましたが、主力として活動していた3年生が卒業し、春から休部状態が続いていました。ようやく2年生が加入し、稽古を行えるようになったのは夏頃。初心者のメンバーばかりで初めての舞台を作ることになりました。脚本は顧問の萩原が今回のために書き下ろしたものですが、今の長尾高校演劇部の等身大の姿を描いた作品になっています。彼らも懸命に稽古を積み重ねていますので、ぜひご来場いただき、上演をご覧いただければと願っています。
1 第68回大阪府高等学校演劇研究大会D地区大会
2 日時 2018年 2018年11月11日(日)11時10分 開演
3 場所 枚方市立南部生涯学習市民センター
4 長尾高校上演
上演9「The Sound of Silence」作・萩原一哉(顧問創作)
<前回公演 東海大仰星・長尾合同公演の舞台の様子>
創作劇「The Sound of Silence」に寄せて 作者 萩原 一哉(顧問)
今年淀工から長尾高校に転勤してきました。部員がいないと部室はすぐに埃だらけになるものですね。今日舞台に立つメンバーは、今年演劇部に集まってきた新入部員たちです。過去に部活の関係で悩んだことのある生徒、自分に自信がなくていつも逃げ腰になってしまう生徒、誇れるものを何も作れなかった生徒。六人の部員たちはそれぞれに苦しい今を生きているのだと思います。そんな彼らへの応援歌を書きたい。初めて大きな舞台を背負う彼らに、演劇を通じて小さくてもいいからプライドを持ってほしい。そんな願いを込めて、今日、ぼくは彼らの背中を押しました。1960年代、戦争や差別が荒れ狂うアメリカで本音を語らず、真実に目を瞑った大人たちを批判した名曲に乗せて、20年前全国大会に出場した名門長尾高校の、新たな出発をぜひごらんください。