【1年生の皆さんへ】 学校長より

分散登校初日の挨拶

 1年生の皆さん。初めまして。私は、この4月から校長として赴任しました、後藤日出樹と申します。よろしくお願いいたします。

 あらためまして、1年生の皆さん。ご入学おめでとうございます。大塚高校を選んでくれてありがとうございます。本当にうれしいです。

 本来ならば、体育館で皆さんの目の前で、私の姿と、表情とそして話す言葉で、私の思いを伝えたかったのですが、残念ながらコロナの影響で、このように放送でのあいさつとなってしまいましたことを、本当に残念に思います。

 現在、緊急事態宣言が発令中で、大阪の学校はすべて休業措置をとっています。

 長い間、学校休業だけでなく、社会活動すべてが停滞していましたが、ようやく出口に向かって進みだしました。その第一歩が本日の分散登校です。やっとの思いでここにたどり着きました。しかし、「終わりよければすべてよし」と、言われるように、終息に向かって、本当に難しくて、大切なのはこれからなのかもしれません。すべてに決着がついたわけではなく、みんなで気を付けなければならないことは、何も変わっていないことを、我々は忘れてはいけません。手洗い、マスク、換気、ソーシャルディスタンスなど、各個人が気を付けなければならないことは、すべて同じです。ただ、違うのは気持ちが前向きになれたということです。まだまだ我慢は必要ですが一緒に頑張りましょう。テレビプロデューサーのデーブ・スペクターさんは自身のツイッターでこんな風につぶやいておられます。「今のテレビを見ていると、ドラマの再放送や、バラエティの総集編がなかなか楽しい。きっと今は、楽しいことを復習する時間。コロナの出口が見えてきたら、楽しいことを予習し始めよう」と。みなさん、どう思いましたか。テレビを作る側の人が、新しい番組を作ることのできない、この厳しい現状をポジティブにとらえていることに、称賛が集まっています。

 皆さんも、大塚高校を選んだその意味と、自分自身の夢や目標を今一度、心に明確にして、大塚高校での学校生活が完全に始まるその日に向けて、心と身体の準備を前向きに取り組みましょう。それが君たちの復習と予習に当たるのではないでしょうか。

 大塚高校の先生方は、君たちの夢と希望を実現させるための努力に対して、全力でサポートいたします。君たちの「やさしさ」と「粘り強さ」と「やる気」と「瞬発力」と「集中力」に、私は大いに期待しています。

                         令和2年5月15日

                         校長 後藤 日出樹