第16話 〜文芸部編〜
レナとハヤトが廊下を歩いていると、階段下から突然人がぞろぞろ出てきました。
レナ「うわっ!階段下の倉庫から人が...!?」
部長「お、新入生かな?ようこそ文芸部へ!」
ハヤト「そこ部室なんですか!?」
部長「そうやで!まぁ...ちょっと狭いけど...。私達、今から図書室に製本しに行くんやけど、良かったら一緒に来る?」
レナ「ぜひ!...ん?...せいほん?ってなんですか?」
部長「部員が作った作品を、一つの冊子に"部誌"としてまとめるんよ!それを、いっぱい作る作業かな〜。見たほうが分かりやすいからとりあえず行こ!」
レナ・ハヤト「はい!」
〜図書室〜
レナ「わぁ、机に紙がいっぱい並んでる!」
ハヤト「製本って、具体的にはどうやるんですか?」
部長「ここに並べてある紙を順番通り取って、最後にホッチキスで留めるんよ!一回やってみよ〜」
ーー製本体験ーー
ハヤト「文芸部って、こんな風に部誌を作ってるんですね!」
レナ「この部誌たちはどうするんですか?」
部長「いつもは図書室前で配布してるよ。今日作ってもらった物はプレゼント!ぜひ読んでね。部誌は年に四回作るんやけど、そのうち一回は印刷業者に頼んで、文化祭で販売するねん!文化祭では、部誌だけじゃなく、部員オリジナルのバッチやシールも売るんよ〜」
ハヤト「結構色々やってるんですね!...文芸部は何人くらいで活動しているんですか?」
部長「私達は、三年生六人、二年生六人の合計十二人で活動してるんよ。普段集まるのは月に一回、金曜日が多いかな!」
レナ「そうなんですね。...そういえば、製本のときに見たんですけど、この部活では小説だけじゃなくイラストも描くんですか?」
部長「その通り、文芸部では絵も文もかけるよ。絵だけ、文章だけっていう子もいるし、どっちもやる子もいるよ!」
ハヤト「なるほど〜!活動日では何をするんですか?」
部長「活動日には、皆自分の好きなものを語り合ったりしてるんよ。好きな漫画の話とか、このキャラ良いよ!とか。好きなだけ喋りつくせるで!」
ハヤト「へえ〜!」
部長「作る作品のジャンルも自由やねん!現代物、ファンタジー、ホラー、恋愛系...色々あるよ!イラストも、デジタルの人もアナログの人もいるし」
レナ「そうなんですね!でも、作品を見せるのはちょっと恥ずかしいかも...」
部長「分かる!でも大丈夫、割と皆そう思いながら出してます...(笑)。でも本当に大丈夫やで!皆、作品に対して真剣やし、感想とかも出し合ったりします。自分の作品に感想貰えるのはめ〜っちゃ嬉しいで!」
レナ「へえ!それなら安心かもです!」
部長「...さて、長々と聞いてくれてありがとう!文芸部は兼部も歓迎なのでぜひ入部考えてみてください!」
レナ・ハヤト「はい!ありがとうございました!」
レナ「意外と面白かったね。次どこ行こか!」
ハヤト「そうやね。...あ、あそこどう?」
さて、二人が向かった先は...?
To Be Continued...
( 記載 文芸部顧問 新井 )