日々深刻さを増す緊張の中、令和2年度を迎えました。今、皆さんが一番大切にするべきは、Stay Home ・家に居て、「コロナにうつらない うつさない」事です。それがコロナ収束に向けて、皆さんができる能動的な動きです。正解がわからない中で、自分が何を考えてどう動くか。今は、歯を食いしばって「動かない」を選択しましょう。その中で、「元気になる」話を探してみました。
私は毎年、4月1日に楽しみにしている広告があります。新社会人に対するエールを、伊集院静さんが送っている広告です。ご覧ください。
ようこそ、令和の新社会人。
新社会人おめでとう。
今日、君はどんな街の、どんな職場に立っているだろうか。
どこであれ、そこが君の社会人としての出発点だ。
今年の社会人は少し得をしているぞ。
「え!得ですか?」
それは令和で初めての社会人だという事だ。
「なんだ。そんなことですか・・・」
私も君の立場なら、そう言い「偶然でしょう」と言うかもしれない。
でもそれは違うんだ。偶然は偶然だが、'偶然は神の采配だ'神の采配とは、私たち
の持つ力以上のものが私たちに与えたものだ。
恋愛という出会いもそうだし、発見という進歩も実はそうなんだ。
偶然をもう一つ話しておこう。友人の話だ。
「いや君、我が家では大祖父が明治の人で、祖父が大正、昭和を歩んだ。そうして
私が昭和、平成を生きている。倅は平成、令和を生きる。ありがたいと思わないか。
この国があり続け、私たちが生きてこられたことを・・・」友は感慨深く話した。
確かに素晴らしい国と、人々が今日まで歩んで来た。この脈々たる流れも偶然か?
いや、私はそうは思わない。それぞれの時代に皆懸命に生きてくれたに違いない。
アジアの片隅の、この国で人々は少しでも前へとゆたかにと汗を流し向かい風に
立ってきた。
そして何より、いつも新しい人が、新しい力を与えてくれた。
昨日までと違う日本を、国を、職場を作ろうとしたことだ。
令和発の社会人の君に望む。
'新しい君の力と、発想'を思いっきり提供、提案してくれたまえ。
そのバトンタッチが、いつの日か、まだ見ぬ新しい元号を口ずさむ日を迎えること
になるんだ。人は己以外の人のために何かをすることだ。出世や名誉やお金だけの
ために生きてはいけないんだ。
しかし、君、先輩達は厳しいぞ。妥協もしないぞ。さあ立ち向かおう。君ならできる。
だって君は令和発の社会人じゃないか。
少し疲れたら、空を見つめて乾杯しよう。
令和の社会人に乾杯。
ようこそ令和の新入生、そして新2年生、3年生、今は静かに力を蓄える時です。そしていつの日か貯めた力を爆発させましょう!
ホームページの校長挨拶文も変更しました。令和2年度「強いから優しい」登美高生になるために、口をキッと噛みしめて前を向いていきましょう。令和2年度もよろしくお願いします。
【令和2年度校長挨拶文】