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第73回入学式・一学期始業式式辞(金曜日のお薦めYouTube)

第73回入学式式辞

先ほど入学を許可された280名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 本日は、残念ながら、ご来賓の方々にはお越しいただけず、保護者の皆様にもお一人に限定させていただいての入学式となります。完全な形でないのが心苦しく、本日はYouTubeでライブ配信をさせていただいています。当日お越しいただけない保護者の方やおじいちゃん、おばあちゃんも見ていただけますし、アーカイブもしばらく流しますので、おうちに帰ってご覧ください。またダイジェスト版もホームページに掲載予定です。登美丘高校では、学校の様子をできるだけ多くホームページに掲載していきます。楽しみにしていただきたいですし、ご理解のほどよろしくお願いします。

 さて、皆さん、受験勉強は大変でしたか?おかげさまで登美丘高校は、当日の受験倍率は1.2倍

多くの方が行きたいと思ってくれたと喜んでいます。ありがとうございました。見てみると合格と不合格の差は限りなく小さく、わずかの差で分れたということになります。

 2年半後の次のステップへの挑戦でも、その後の人生でも、合否の分かれ目は必ず出てきます。挑戦の時は、今のことを思い出して、最後の最後まで頑張ってほしいと思います。

 そしてもう一つよく知っていただきたいことがあります。自己申告についてです。今回の入試では、ボーダーの生徒に対して、自己申告書を読んで、アドミッションポリシーに沿った生徒を選抜することになっています。それが何人だったか、誰だったかは公表しないのですが、自己申告書もまた、受験合否の大切な要素です。高校入試では合否ライン当落上の2割の自己申告書を見るにとどまっていますが、これが、例えば大学入試では、総合型選抜といって、国公立を含む500を超える大学が自己申告書を吟味する入試制度を取り入れていますし、企業に就職する就職試験に至っては、自己申告書の内容と面接の結果が9割ほどの割合になります。

 それはなぜか。いい人に入学してほしいからだし、いい人と働きたいからです。テストの点数よりも人間の内容を知りたいからです。例えばみなさん、皆さんが知っている大人、中学校の先生を考えてみましょう。先生は教員資格がいりますのでみんな大学を出ていて、その大学の偏差値は様々です。だけどみなさんにとって「いい先生とそうでない先生」、「力のある先生とない先生」は、大学の偏差値とは違いますよね、偏差値の高い大学を出ている先生は、いい先生で、偏差値の低い大学の先生は先生として力がない・・・訳ではないということを、皆さんは肌で感じていると思います。逆にいうと同じ学校を出ていても、一緒にいたい素敵な先生もいれば、なんだこの先生、という人もいる。世の中の人もそうか?と家に帰って保護者の方に聞いてみてください。笑って頷いてくれると思います。そしてその「いい人」というのはどういう人なのか、どうしたらわかるのか。それが自己申告書です。だから皆さんは、「社会で活躍するいい人」になるために、これからの3年間、学業と並行して、自己申告の中身を磨き上げる必要があります。高校では今年度から始まる新学習指導要領のポイントに「人生を切り拓いていくために求められる力を明確化し、育んでいく」という文言があります。まさに自己申告の中に、その力が現れます。

 毎年新入生の皆さん全員の自己申告書をじっくりと拝見します。中学の経験で得たこと、高校で頑張りたいこと、将来の夢、みな一生懸命に書いてくれていて、時間があれば全て紹介したいくらい、素敵な文章であふれていました。

 皆さん ぜひ登美丘高校で、勉強に、行事に、部活動に、様々なことに挑戦し、さらに力をつけてください、そして一生の友達を見つけてください。素敵な人がこの中にはたくさんいます。

  そして、自己申告書に書くべき、世の中を切り拓く力、世の中では非認知能力というのですが、その力を登美丘高校では、育成する生徒像として明文化しています。

Challenge and Hospitality」  登美高生は強いから優しい」です。

 挑戦する強さと人を包み込む優しさを併せ持つことができれば、皆さんが自己申告で書かれた夢を実現しやすくなり、人生を切り拓くことができると考えています。

 私にも夢があります。 登美高生は「強いから優しい」と世の中から言ってもらえることです。3年かけて、まず「挑戦する強さ」そして、「人を包む優しさ」を持っていただきたいと思います。

 保護者の皆様 本日は本当におめでとうございます。今、73期生の皆さんに、挑戦する強さを持ってほしいと申しました。挑戦する強さを持つためには、失敗しても逃げ帰れる、心を癒せる、安心できる家庭、そして学校が必要だと思っております。私どもも努力致します、どうぞ、保護者の皆様も、これからも今まで同様、お子さんにとっての安全基地でいただけますようよろしくお願いいたします。

今年度、登美丘高校は創立99年、来年度には100周年を迎えます。

胸をはってその日を迎えられるように、「強いから優しい」登美高生になるように、ともに優しく、そして挑戦していきましょう。本日はおめでとうございました。

令和4年4月8日

大阪府立登美丘高等学校長 山本哲哉

一学期始業式式辞はコチラ

220408令和4年度一学期始業式式辞.pdf

4月は入学式のシーズンです。

新たな気持ちで参りましょう。

【各地で入学式】

https://www.youtube.com/watch?v=1BzenMJ8DJA

★金曜日には、生徒に見てほしい「YouTube」を紹介していきます。学校の育成生徒像である「Challenge and Hospitality」=「登美高生は強いから優しい」という表現に沿う形のものを紹介しますので、週末、何分か、時間をお貸しください。