Class Osteichthyes 硬骨魚綱



内骨格は少なくとも一部が骨性で、頭蓋は数多くの膜骨で覆われる。鰓は全鰓で鰓蓋をもち、外鰓孔は1対である。口は吻端近く、外鼻孔は背面に開き、一般に交尾器をもたない。鰾(うきぶくろ)あるいは肺が存在する。体液の浸透圧は四肢類と同様に海水と淡水の中間の値をとる。成体の排出器は中腎で、一般にアンモニアとして排出する。卵は一般に小さく、多黄卵で盤割する。汽水起源と考えられているが、その後ただちに淡水・海水の両領域に広く分散し、さまざまの食性・分布・行動を示すものが発展している。デボン紀初期から繁栄し始め、現世に至る。

オニオコゼ
魚が写っていないと思わず、よく見てほしい。中央に転がっている石のように見えるのはオニオコゼである、棘に毒をもつので、刺されると大変であるが、食べると美味しい。石垣島の白保で撮影。


オニオコゼ
この魚はじっと石になりきって、近づく魚を食べる。これを攻撃型擬態と呼ぶ。しかし、スズメダイ達がオコゼに気付いて、集団で威嚇・警戒をはじめた(これをモビングという)。中央の大きな個体はナガサキスズメダイ、そのほかの白点のあるのはスズメダイである。オニオコゼは、胸鰭の基部の黄色と黒の模様を見せて、威嚇・警戒している。愛媛県の宇和海で撮影。


ハナミノカサゴ
同じカサゴの仲間だが、とても目立つ色彩と形態をしている。この格好でじっと動かないと、サンゴや海藻と間違えて身を隠すために小魚が近寄ってくるのかもしれない。長時間観察すれば、答えがでるであろう。石垣島の白保で撮影。



ヤマドリの求愛と産卵
ネズッポ科の底生魚のヤマドリのオスが、小型のメスに寄り添って帆のような背びれをたてて求愛している。メスは向きを変えて、なかなかオスに寄り添ってくれない。それでもオスはメスに寄り、胸びれでメスを持ち上げるようにして、上昇しての産卵を促すが、一度は失敗する。そして・・・、とうとうメスが求愛に応じてくれた、産卵!!水中高く泳ぎ上がり放卵・放精を行う。受精卵は捕食者に食べられ前に、水中に拡散してゆく。産卵を終えると、二匹は素早く海底に戻る。底生の魚が、水中に泳ぎ出るのはとても危険な行為なのだ。

山口明男(動物行動の映像データベース:momo040111un04b)


ゴマアイゴ
アイゴは草食性の魚である、背鰭を支える棘には毒がある。釣り上げたアイゴを、無警戒につかむと刺されて激痛を覚えるという。硬骨魚類は、鰭を支える頑丈な棘をもつが、これに毒をもつものはアイゴ以外に、カサゴとオコゼのなかまがいる。オニオコゼもミノカサゴも背鰭の棘に毒をもつので、踏みつけたり、手で触れたりしないように。


ヘラヤガラ
枝状に波打つソフトコーラルの向こうからやってきたのは、筒のような形態の魚である。そっと接近して小魚を飲み込むのに、この細長い体は気付かれにくい、色もかなり自由に変えることができる。沖縄県の瀬底島で撮影。


ダツ
小魚を食べる捕食性の魚。広い大海原では隠れる場所はないように思えるが、水面直下を背が青く、腹が銀色の魚が泳ぐと背景にとけ込んで判別しがたくなる。これを、Counter shadingと呼ぶ。全長1m近くになり、そのダッシュ力は凄まじく尾だけ水中で動かして、体がほとんど水面から出てしまうTail Walkという泳ぎ方までする。一度見ると忘れられない、慶良間諸島渡嘉敷島で撮影。


ツバメウオ
隠れる場所のない水中を悠然と泳いでいる。大きく扁平な体を、飲み込んでしまうにはとても大きな口が必要である。この体型は捕食者に対する適応だと考えられる。未成魚は、水面上にプカプカ浮いて木の葉のように見える。三番目の個体はまだ若く、木の葉に擬態していた当時の色彩が残っている。慶良間諸島の渡嘉敷島で撮影。