アカヤマドリ


Syrmaticus soemmerringii soemmerringii (Temminck)


キジ目キジ科






      
分布
日本の九州中北部


生息環境
丘陵から山地のよく茂った林に生息する。


特徴
ヤマドリは日本の固有種で、シコクヤマドリ(本州南西部、四国に分布)、ウスアカヤマドリ(房総半島・伊豆半島・紀伊半島・山口県や四国の南西部に分布)、アカヤマドリ(九州中北部に分布)、コシジロヤマドリ(九州南部に分布)の5亜種に区分されます。南に生息するものほど体色の赤みが強いです。
キジ科の鳥は古くからハンターたちの格好の獲物で、その数は減少傾向にあります。
また、狩猟を目的に、人工養殖したキジを放鳥していますが、これが亜種の混在を引き起こすのでは、との懸念もされています。



地上にある植物の種子、芽、葉のほか、昆虫、クモ類、多足類、軟体動物なども食べます。


繁殖
繁殖期は4〜6月ごろ。
この頃、オスは翼をはばたいて「ドドドドッ」と響く「ほろ打ち」と呼ばれるドラミング行為をします。
巣は林の中の木の根元、石の陰、草むらなどの地面に作り、7〜13個の卵を産みます。
主にメスが抱卵し、約24日で孵化します。
ふつう一夫多妻ですが、メスが少ない時には一夫一妻になることもあります。
アカヤマドリ

長いしっぽが美しい……けど、場所取るんだよなあ…。



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