モグラ
Mogera
食虫目 モグラ科
分布 ヨーロッパ、アジア、シベリアなど北半球のほぼ全域。 生息環境 主に湿潤な平野部の地下にトンネルを掘って住みます。 特徴 モグラの頭胴長は125〜160ミリで、尾は短い。寿命は3年程度。 土の中をなかば泳ぐようにして掘り進み、複雑に入り組んだ網状のトンネルを作ります。 トンネル内には巣室、育児室、食物貯蔵室などがあり、地上に出ることはめったにありません。 そうして地中生活に完全に適応していったモグラの眼はとても小さく、ほとんど役に立ちませんが、そのぶん臭覚、聴覚などが研ぎ澄まされています。特に触覚は優れていて、遠くの小さな虫や動物が動く時に生じる微小な振動をも感知することができます。 天敵はフクロウ、アオサギ、イタチ、キツネ、ネコなど様々で、子が地上に出てくる時期には、特にモリフクロウの格好の餌となってしまうようです。 日本にはアズマモグラとコウベモグラが生息していますが、アズマモグラは、体の大きいコウベモグラにやや生息域を侵され気味です。 餌 昆虫やミミズを主食とし、ヨトウムシその他の農業害虫や、ジムカデ、植物の種子なども食べます。 主食であるミミズの体には泥がたくさんつまっているので、モグラはツメで中の泥を押し出してから、ミミズを食べます。 また、モグラには皮下脂肪がなく、体内にエネルギーを蓄えられないので、数時間も餌をとらなければ死んでしまいます。 繁殖 普通は年に一度、春ごろに繁殖し、雌は出産のたび、地中に新しい育児室を作ります。 子は交尾後5〜6週間で産まれ、一度の出産数は2〜6頭。 約5週間で巣立ちします。 |
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