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進路指導

1 基本的な考え方

(1)進路指導は、単に高校卒業時にどの学校・職場に行くかを指導するだけではなく、「生徒ひとりひとりの進路設計への援助」を目的としています。

  • よく「出口指導」と言う言葉がありますが、本校の進路指導は、卒業する時に単にどの学校へ進むかを指導するだけではありません。また、合格できる学校はここだから、その学校を受けなさい、という指導もしていません。何に価値をおいて、将来どんな職業を選ぶか。そのためにはどの学校でどんな学問を学べば良いのかなどを1年生の時から少しずつ考えていきます。これが大きな特徴です。

(2)生徒自らが進路選択できるように段階に合わせて指導すると共に、その進路先に適応し、自己実現を図っていく上で必要な諸能力(基礎学力、計画性、判断力、適応力など)の向上に努めます。

  • 学年ごとに進路学習を進めますが、その一方で、普段の授業や補習で基礎学力の向上をはかります。この場合の基礎学力は単に受験科目のテストで良い点を取る学力というだけではなく、将来、社会生活を送る際に必要となる知識や学力全体のことを意味しています。
  • 入試の英語長文として出題される内容は、人文科学・社会科学・自然化学と全ての系列に及び、実に多岐にわたっています。そして、これらの知識は英語以外の科目の授業で習うのです。外大へ進学したいからからとか、入試で英語がいるから、という理由で英語だけはしっかり勉強するとか、単語だけは覚えるようにしている、という生徒が時々いますが、それは考えが浅いのです。いくら英文が読めてもそこに書かれている内容を理解できないと、また、それを読んで理解したことを日本語で表現できる力が備わっていないと話になりません。ですから、入試に要る教科と要らない教科があるという視野の狭い考え方はまず最初に捨てなければいけないのです。

(3)授業だけではなく、生徒会活動、HR活動、クラブ活動などを通して人格の陶冶を図り、学校という社会の中で主体性、企画力、判断力、指導力、協調性、社会性を身につけ、実社会で通用する生徒を育てます。

  • 受験を意識しすぎると、とかく教科の学力だけが強調される傾向がありますが、いつの時代にも人間として真っ当に生きていく為の総合的な力が必要とされているのではないでしょうか。本校に、勉強だけをしようと考えて入ってくる人は、つらい思いをするかもかもしれません。授業は勿論、全ての活動をきっちりとやる事が求められるからです。
  • この寝屋川高校には、生徒のみなさんが成長するための機会が実に豊富に設けられています。「生きる力」だとか、「確かな学力」だとかが声高に叫ばれるよりもずっと前から、そのような教育の必要性を認識していた寝屋川高校は、本来の人間教育をする、古くて新しい学校なのです。

2 具体的な指導方針

(1)3年間の見通しを持って1年次より計画的に指導。

  • 自己の適性・興味・能力を生かした的確な進路選択ができるように、1年生から進路HRを中心に指導を行っています。
  • 各種の調査を実施するとともに、その結果を進路ニュースを通して生徒に知らせ、指導に役立てています。
  • 実力考査や校内模擬試験を実施し、学力の変化に対応策をとり、また、弱点の補強を図るのに役立てます。

(2)適切な情報提供と、自主的な情報収集能力の育成により、自ら学習する習慣を確立させるとともに自立的な進路決定を保証します。

  • 学年別に「進路の手引き」を発行。
  • 進路ガイダンス(3年生)をはじめとする各種ガイダンスや説明会を実施。
  • 進路閲覧室には、学校案内やシラバス・問題集(センター試験用・2次試験用・小論文や面接対策)ビデオ・学習雑誌などが豊富に揃えられてあり、昼休みと放課後に生徒は閲覧できます。
  • 特に多くの情報が必要な3年生にはHR教室に進路資料用の本棚を設置し、蛍雪時代や推薦入試事典・入試動向についての資料がいつでも手に取れるようになっています。
  • 進路閲覧室前には、出版社などの進路関係の冊子やオープンキャンパス案内や入試案内のパンフレットを置き、必要な生徒が入手できるようにしています。
  • 情報科との連携をとり、情報検索に必要な力を身につけた生徒が自主的に自分の求める情報が得られるようコンピュータが設置されています。コンピューターは、進路閲覧室以外にも図書室、情報室にあって、昼休みや放課後に生徒諸君が使用できます。 

(3)授業を核に自ら学んでいく力をつける指導に力をいれています。

  • 日常の授業を通して全科目にわたる基礎学力を充実させるとともに、生徒各自にとって最も効果的な学習方法と学習習慣の確立を図ります。
  • 教科担当者は個別指導や対象を絞った指導が必要な場合には、補習や講習を実施しています。

(4)希望の進路の実現に向けて各学年の担任を中心に進路指導部がバックアップをします。

  • 担任の先生が中心となって生徒の個別指導に当たり、必要に応じて生徒との面談や、保護者を交えての三者懇談などを通じて指導を行っています。
  • 進路指導部の教員が進路指導室・進路閲覧室に常駐し、相談があれば随時対応しています。
  • PTA行事(学年別懇談会・進路講演会)を通して、保護者の方々にも進路についての情報を提供しています。

(5)進路関係の行事を充実させています。

  • 面接指導(3年生の面接説明会・模擬面接)の実施。
  • 大学の先生をお招きしての講演会の開催。
  • 教育実習生や卒業生の体験談を聞く「寝高セミナー」の開催。
  • 「テーマ別模擬授業」等の進路HRや総合学習の取り組み。
  • 高大連携を進める大学側の試みを紹介・活用。
  • 本校の各学年の進路目標は、1年:進路を探求する 2年:進路を定める 3年:進路に挑戦 となっています。進路行事に積極的に参加し、自分の能力、適性、興味・関心をしっかり見極めて進路目標を定めその実現に向けて努力していって下さい。
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