スーパーサイエンスハイスクール

豊中高校のSSH

文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして、理数系教育の充実をはかる取組です。文部科学省により、全国約200の高等学校が研究校として指定されています。本校は令和2年度から第Ⅲ期目の指定を受けています。

SSH 01 課題研究

解のない問いに挑戦することで、学び方そのものや論理構築力などを身につけ、好奇心と忍耐力を高めていきます。

1年生では身近なテーマで探究活動の作法を学び、2・3年生では分野ごとに分かれて研究活動を行います。

研究活動では、実験がうまくいかないことや研究が思うように進まないことがあります。しかし、自分の興味関心から生まれたテーマに対しては、どの生徒も粘り強く、積極的に研究活動を続け、最終的には豊高プレゼンでその成果を発表します。

課題研究

自ら学び続ける人材として、世界で活躍。

3年間を通して学ぶもの

  1. 身近なテーマで探究の手法を学ぶ

    課題研究I
    (1年生)
  2. 文科・理科に分かれて、より専門的なテーマで探究を深める

    課題研究II
    (2年生)
  3. アカデミック・ライティングを学び、探究を仕上げる。

    課題研究Ⅲ・課題研究発展
    (3年生)
※アカデミック・ライティング

研究成果や調査内容をどのような論理構成で整理し、どのように根拠を示しながら文章を組み立てるかといった、論文を書くうえでの基本的な方法を学びます。

1年生:身近なテーマで探究の手法を学ぶ

  • ・1組4人のグループで「SDGsに関わる政策提言」「家庭でもできる科学研究」のどちらかにかかわるテーマについて研究。
  • ・1月の「留学生交流会」、2月の「豊高プレゼン」が目標。

2年生:文科・理科に分かれて、より専門的なテーマで探究を深める

  • ・1組3~5人のグループに分かれ、文科は「国際社会・異文化理解・地域創成・人間科学」、理科は「数学・理科・情報・デザイン思考」の、それぞれ4分野に関わるテーマについて研究。
  • ・校外へのフィールドワークや、外部発表会への参加が必須
  • ・府内の発表会や各種学会などでの発表を通じて研究を深め、最終的には10月に「中間発表会」、2月の「豊高プレゼン」が目標。
  • 豊高プレゼンで優秀賞を獲得すれば、校内にネームプレートが掲示されます。(4チーム)

中間発表会

10月に開催される中間発表会では、研究の進捗状況を発表します。ここでの質疑応答を通して、今後さらに研究を深めていきます。

豊高プレゼン

2月の豊高プレゼンではこれまでの研究の集大成を発表します。1・2年生合同で行います。優秀者には豊高プレゼンアワードが贈られます。

3年生:アカデミック・ライティングを学び、探究を仕上げる。

  • ・「課題研究Ⅲ」では、アカデミック・ライティングの学習や、生徒間での相互評価を通して、これまでに執筆した論文をさらにブラッシュアップさせます。
  • ・「課題研究発展」は、これまでの研究をさらに発展させ、8月に神戸で行われるSSH生徒研究発表会等で発表します。(3年生の希望者)

SSH 02 SSH研修

能勢分校農場研修(8月)

豊中高校能勢分校は農業科を設置していて、広大な農場を有しています。毎年8月に希望者を対象に実施している能勢分校農場研修では、ブドウ栽培の学習と摘取体験やミツバチの習性と巣箱の観察など、ここでしかできない体験ができます。

京都薬用植物園研修(10月)

毎年10月には、武田薬品工業京都薬用植物園での研修を実施しています。実際に薬用植物を見て、触って、嗅いで、食べて、五感を使って楽しく学ぶことができます。

琵琶湖博物館研修(11月)

毎年11月には、琵琶湖博物館研修を実施しています。プランクトンネットを使って琵琶湖のプランクトンを採集し、顕微鏡で観察しながら同定します。

白浜研修(12月)

12月には1泊2日の白浜研修を実施しています。 京都大学瀬戸臨海実験所にて、ウニの発生を放精・放卵から観察するほか、白浜の海岸生物を採集・観察します。番所山の植生観察を行うこともあります。また、実験所で行っている研究について紹介していただきます。

シンガポール研修(3月)

毎年3月にはシンガポール研修を実施しています。現地のカトリックハイスクール(CHS)との交流や湿地保護区の訪問などを行っています。琵琶湖博物館や薬用植物園での研修を通して日本の生態系について学んでおくことで、日本とシンガポールの生態系の比較ができるプログラムになっています。 毎年6月にはCHSの生徒が豊中高校に来られ、英語での合同授業や論理的思考力を試す共同実験等や交流会を行っています。

SSH 03 小中高大連携

地域と連携した人材育成

豊中高校は、地域と連携した循環型人材育成に取り組んでいます。

企業や大学と連携し、講演会や研究室訪問、大学生ティーチングアシスタント(TA)からの指導助言などを通して、興味関心の向上やロールモデルの発見を促しています。

また、中学生や小学生対象の実験教室やものづくりコンテストを開催し、地域の子どもたちに学びを還元しています。

イノベーションチーム(高大連携)

イノベーションチームとは、科学の専門性や高度な探究力の獲得をめざす3年間一貫のプログラムです。

科学に興味や関心を持ち、専門性や探究力を高めたい生徒が集まって、理科の実験講座や大阪工業大学と連携した高大連携講座に取り組みます。

高大連携講座/実験講座

第1回:サマーセミナー 「自分の興味・関心を深めよう」
第2回:イノベーションの起こし方 -「デザイン思考」を知る-
第3回:本当の課題を見つけアイデアを考える
第4回:アイデアを形にしてみよう -プロトタイプ制作
第5回:アイデア・プレゼンテーション
特別実験講座:物理・化学・生物の実験講座 (全3回)

イノベーションチーム

1年生では実験講座や高大連携講座への参加機会が広がり、研修にも優先的に参加できます。2年生では課題研究Ⅱにおいて理数分野の専門家から重点的な助言を受けることができ、3年生では後輩への研究助言や活動サポートを行いながら、自身の学びをより深めていきます。

小中高連携

小学生・中学生への出前授業や各種研修会などを行っています。

サイエンスキッズ

豊中市と連携し、毎年夏休みに千里公民館にて小学生対象の実験教室を行っています。

豊中サイエンスチャレンジ(8月)

夏休みに開催している中学生対象のものづくりコンテストです。本校生が企画から運営まで主体的に取り組みます。

我ら、SSひろめ隊(1月)

毎年冬に実施している小学生対象の実験教室です。ブースごとに分かれて演示や体験型の実験を行います。

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