大阪府立八尾北高校校歌

                       作詞・作曲 高石ともや

一、生駒の緑 波打つように
  私の青春(はる)が ここにある
  息をはずませて 君がかけて行く
  新しい新しい 夢を目ざして
  八尾北高 今がはじまり
  八尾北高 ここがふるさと

二、宇宙を駆ける 翼のように
  胸にかがやけ いちょうのしるし
  汗は流れたか 涙かわいたか
  ひたすらにひたすらに 生命(いのち)燃やして
  八尾北高 今がはじまり
  八尾北高 ここがふるさと

三、ふりかえれば 萱振(かやふり)の地の
  人の暮しは 今につながる
  この街で育ち 生きて行くのなら
  やわらかなやわらかな 心のままに
  八尾北高 今がはじまり
  八尾北高 ここがふるさと

  

 八尾北の自慢の一つに「校歌」があります。作詞・作曲は、フォーク・シンガーの高石ともやさんです。と言っても、残念ながら、最近の高校生は「って誰 ?」という反応の方が多いようです。けれど、高校生くらいの子を持つ親の世代の人たちなら、誰もが知っている存在、今の音楽の世界で言うなら「ゆず」「コブクロ」のような存在です。
 開校にあたって校歌を公募したところ、高石さんも作品を応募して下さいました。そして、生徒・教職員・保護者の投票で選ばれたのです。八尾北の生徒も教員も、この校歌には幾度となく元気づけられてきました。

 歌詞の中に「やわらかな心」というキーワードがあります。高石さんは、この言葉に、「かたい心」つまり、「柔軟性のない」「こり固まった」「他をはねのける」心の対極にある、自分も他者も大切にする人間性豊かな心という意味を込められたのではないかと思います。
 八尾北総合学科では、国際理解・福祉・人権・自己表現などをテーマとした科目や行事をたくさん準備しています。このような学びを通じて、人と人との出会いや関係を大切にし、「人と人」「心と心」をつないでいくことについては「一流」の「やわらかな心」を持つ人材を育んでいきたいと、私たちは願っています。

『八尾北校歌ものがたり』 
〜校歌誕生の経緯・歌詞解説・八尾北の願い〜
               
                                                                                           平成17年 夏   八尾北高校前教頭 阿形恒秀