大阪府立春日丘高等学校 サイトマップ  アクセス  お問い合わせ  英語版
 
ホーム 学校紹介 授業 学校行事 生徒会・部活動 進路 国際交流

事前研修(7/8)毎日新聞社にて「被災地取材について」


毎日新聞 大阪本社にて、編集・印刷工程から配送までを見学させていただいたあと、 社会部副部長のデスクの方から、被災地での取材に関して、「神戸の震災と東北被災地を取材して」ということを 中心に、記者とデスクの仕事についてまで、貴重でかつ参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。 この様子は、 7/9付 毎日新聞朝刊(画像が開きます)に掲載されました。 生徒たちの感想レポートですが、思うところがたくさんあったようで、かなり長くなっていますが、そのまま掲載しています。m(_ _)m

〈毎日新聞大阪本社を訪問!〉
 7月の気仙沼ボランティアに先駆けて、事前学習として、毎日新聞大阪本社さんを訪問してきました。 まず初めに、立花さんという、普段はお客様からの声に電話で対応する仕事をされている方に、新聞ができるまでにどんな過程があるのか、どんな人が働いているのか、という説明を受けました。新聞は人にとって毎日必要不可欠であり、さらに毎日新聞さんは日本全国に本社・支社を持つ全国紙です。編集会議で決まった新聞の構成に基づいて、記者の方達が集めてきた記事を、各部のデスクの方がチェックし、それを校閲記者(記事に間違いがないか確認し、訂正する記者)が、何十回も重ねて確認して、印刷し、全国各地に配送する…それぞれの過程に与えられた時間は限られており、毎日忙しい中で朝刊・夕刊の大変な仕事をこなしている新聞社の方達の姿はとてもかっこよかったです。 なかでも、見学をさせてもらった印刷工場(なんと地下5階にあります)で見た「輪転機」という巨大な印刷機には圧倒されました。この機械一つで1秒間に40部も新聞が出来上がるそうです。貴重な体験をさせていただいて、とても感動しました。
 その後は、社会部副部長のデスクの伊地知さんという方からお話を伺いました。伊地知さんは、阪神大震災の時は記者として、東日本大震災の時はデスクとして、現地で活躍されていました。沢山の貴重なお話の中でも、私が特に印象に残っているのは、「震災から3年が経って変わってきた”今”を伝えていくことも大事だけど、震災直後のことを忘れないようにしっかりと”あの日”を記録しておかないといけない」ということでした。絶対に忘れてはならない”あの日”ー2011.3.11ーの記憶や感情を、残し、伝えていかなければならないからです。私たちには、新聞に掲載された、被災した地域の”今”の記事を読んで、”あの日”のこと、そして、これから起こる南海トラフ地震のことも考えて欲しいと仰っていました。 関心を持ち続け、他人事だと思わない。1人ひとりの意識も「防災」になる。東日本大震災が残した地震の恐ろしさを、日本人1人ひとりが忘れず、責任を持って伝え続けなければいけないと、今回また強く思わされました。 東北に出発するまでに残された時間はわずかですが、出来ることを精一杯し、勉強して行きたいと思います。 他にも沢山貴重なお話を聞かせていただいた毎日新聞社の皆さんに心から感謝しています。ありがとうございました!!【3-5脇】

 毎日当たり前のように届く新聞。ですが、たくさんの人が関わり、様々な行程を経て初めて、その当たり前が成り立っていることに気づきました。 新聞について学ぶにも、馴染みのなかった毎日新聞を知るにも、今回の訪問はとても勉強になりました。
 毎日新聞は日本で一番歴史があり、世界で唯一、点字新聞を作っている新聞社というのにも驚き、 ちょうど100年前の日露戦争の写真を見たときはぞくっとしました。やっぱり記録に残すというのは大事だなと実感しました。 また、デスクの方に、震災時のことや、新聞記者の仕事など、貴重なお話を伺いました。 私が印象に残っているのは、東日本大震災は特別な地震だと思われがちだけど、実は典型的な地震であって、 これからも起こるということ忘れてはいけない、というのと、普段の避難への意識がいかに大事か、ということです。 とても充実した会社見学になりました。【3-4 吉田】

 毎日新聞社で、東日本大震災直後から現地に行って取材をされていた方から話を伺いました。最も印象に残ったのは「釜石の奇跡」と呼ばれている出来事についてです。 記者の取材に対し、地震の直後海の近くにいた小学生は、一番最初に「プレート境界型地震(?)が来た!と思った」と答えたそうです。 釜石市内の子供達は皆、当たり前にそんな言葉が出てくるくらい地震について学んでいます。 高校生の私はそんな言葉を聞いたこともありませんでした。 また、釜石では日頃から近くの小・中学校が連携して、避難訓練をしていたそうです。 釜石の奇跡は決して奇跡ではなく、釜石市内の小・中学生の地震に対する知識と日頃からの訓練が生存率99・8%という結果を生み出したということがわかりました。 【1-4 山本】
        
編集作業を見学工場見学 刷り上がりの新聞 記者の方からお話を伺う