06 明日の天気
を予測しよう
目的
準備物
実習の手順@
実習の手順A
実習のコツ
注意事項
担当連絡先
地学の目次へ

 <1>気象衛星による雲画像と天気との関係
[教師の作業]
@ 白地図の作成
気象衛星画像をインターネットなどでダウンロードし、プリントする。
例:仙台市科学館
http://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/himawari/index.html
プリントアウトした雲画像の地形線・緯度経線をトレースする。
NHKラジオ第2放送の気象通報(9時10分に6時の天気、16時に正午の天気、22時に18時の天気が放送)から、各地の天気の地名をトレース用紙に記載する(子供たちの実態を考慮し、地点数を適当にまびく)。
白地図例
A 各地の天気のデータを取得
雲の塊が分布する日などを選び、気象通報を録音し、各地の天気のデータを取得する。
取得したデータを地点名と天気記号(または天気)の一覧表にする。
B そのときの気象衛星データの取得
白地図作成に使用した気象衛星画像のウェブサイトから気象衛星画像をダウンロードし、プリントアウトする。
(仙台市科学館のホームページには過去のデータも保存されている)
OHPシートなどに気象衛星画像をコピーする。
[子供たちの作業]
@の白地図とAの天気情報の用紙を配り、白地図上に各地の天気記号を記入させる。
グループや個人ごとにBの気象衛星画像シートを配布し、天気を記入した白地図と重ね合わさせる。
気象衛星の雲画像と地上の天気との関連を確認させる。
 <2>天気の変化の規則性
@ CD-ROMの活用
本CD-ROMに入っている「気象衛星画像」の動画等を子供たちに見せ、雲の移動及び天気の変化の規則性を気づかせる。
A 新聞天気図の活用
約10日間の朝・夕刊の新聞天気図と下のような表を準備する[教師]。
東西方向に並ぶ、上海・福岡・大阪・東京の天気の時系列を12時間ごとに調べる。
各地の天気を新聞天気図から表に記入する。
各都市ごとに快晴・晴のグループと曇・雨グループに分け、その境界線を引く(雨の領域を追った方がよいが、9時と21時の天気に関する情報しかないので、上述のようなグループ分けをした)。
隣の都市の境界線どうしを結ぶ。
境界線をもとに快晴・晴のグループと曇・雨グループに色分けする。
快晴・晴の時と曇・雨の時が交互に繰り返されている。これが春や秋に天気が周期的にかわるときの特徴である。また太い線が右下がりになっている。これは天気が西から東に移動することを示す。移動速度が一様でないので傾きが異なっている。
「上海が雨になると九州博多は翌日、東京は翌々日雨」ということわざがある。大阪は東京と福岡の中間にあたり、それぞれ半日ほどずれている。天気が周期的に変わるときは1日に1000km(経度で10度)天気が移動するといわれている。上海、博多、東京間はそれぞれ約1000km離れている。
 <3>雲画像から明日の天気の予測
@ 翌日の天気を予報するために、当日・前日・前々日の3日間の気象衛星画像を3枚用意する。
A 明日の天気に関連するような雲の塊の移動を、3日間の雲画像から追う。
B 移動速度の推定から明日の雲分布を想定し、大阪の天気を「快晴」か「晴れ」か「曇か雨」かを予測する。雨を予測するにはこちらを参照。


このCDの画像・文章・デザイン等の著作権は大阪府教育委員会に属します。