府工歴史ギャラリー

[17] 学校前の農地で芋をつくりました

 昭和14(1939)年10月、学校と御陵通の間に広がる農地
の風景。向こうに仁徳陵がみえる。

 持ち主に許可を取り、各クラスごとに区画してサツマイモの
植え付けをした。土質が粘土質で、栽培に適していた。暇をみ
ては芋畑の水やり、草取りをやった。補修や勤労奉仕などで、
夏休みも登校する日が多く、収穫されたサツマイモは、各生徒
に分配され家に持ち帰った。

 一部は学校に保管。冬季に早朝より行われる剣道の寒稽古
が終わった後に、芋粥にして出された。早朝ゆえに朝飯ぬき
で登校、寒さ厳しい中1時間余り大声を出す全校生徒参加の
寒稽古、その後で食べる暖かい芋粥の味は、格別おいしかっ
たという。
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