府工歴史ギャラリー

[37] むかし府工に相撲部があった

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 昭和16(1941)年12月に卒業した2期生の卒業アルバム
より。彼らの2年後輩である4期生が最終学年である昭和18
年度の学校誌「雪陵」に相撲部の生徒が書いた一文がある。

「第2回府下中等学校報国団総合訓練相撲大会戦況報告。
予選を勝ち抜きベスト8を確保。決勝トーナメントに出場。
1回戦4−1で上宮中学、2回戦3−2で堺商を撃破、決勝で
惜しくも成器商業に破れる(結構相撲班も強かったらしい)。

 我等相撲健児の目的もとより片々区々たる勝敗にあらず。
日頃の錬成は大君の御為に身命賭してささげる健全な心身
の錬磨にある。戦争は一国の興亡を賭して戦うものであり、
民族の死活を制するものであるから競技におけるがごとき
「勝ちて奢らず敗れて屈せず」などという悠長なものでない。
戦は石にかじりついても勝たねばならぬ」

 今でいう高校2年生が書いた文章。程度の差こそあれ、これ
を書いた生徒が別に珍しくもない、そういう時代であった。
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