府工歴史ギャラリー

[61] 府工生 つるはしスコップ持ってどこへ行く

 昭和13(1938)年7月25日。奈良県橿原神宮へ勤労奉仕に
向かう府工生。この日、先輩工業学校の西野田、今宮、都島も
参加した。
 勤労奉仕とは報酬なしで自由意志で働くこと。土やモノを運
んだりする肉体労働が中心。府工における勤労奉仕の最初は、
なんといってもグラウンド整備。

 その後、校内だけでなく校外へも参加。
○仁徳・履中・反正三陵清掃奉仕
○阪神飛行場(伊丹)
○大阪府招魂社(大阪市住之江区の護国神社)
○信太山滑空場
○金剛山登山道・・・・など。

 その後戦局の悪化により、奉仕ではなく本格的に動員される
ようになる。軍需工場で労働するのがほとんど。集中的に米軍
にねらわれた結果、何人かは動員中に死亡しているという。
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