総合探求〜高大連携ワークショップ〜

77期3学期の総合的な探究の時間時間では、高大連携ワークショップとして、大阪大学工学部倉敷研究室との連携講座を全4回実施してきました。今回の講座は、講座内容の打ち合わせから生徒が参加し、「どのような探究にしたいか」という本気の想いを大人にぶつけ、それが形になった講座です。「30年後の未来はどうなるか?」について、「VUCA時代」「フューチャーデザイン」といった語を学びつつ、個人ワーク・グループワークを取り交ぜ、考えを深めてきました。2/8(木)は最終回となり、前時まで「30年後の世界」を想像した結果を踏まえて、「今、自分は何をすべきか」を考えるワークに取り組みました。

生徒がファシリテーターとなって50分授業を回しながら参加するクラスもあったり、教員が場を盛り上げつつクラスでワークに取り組む姿が見られたりと「クラスのカラー」が溢れた講座となりました。

講座内容の打ち合わせから参加し、全4回の講座全てをファシリテーターとして実施した生徒の感想

「普段授業を受けるという立場から、授業を教えるという立場になったことは新鮮さもありながら、戸惑いもありました。しかし、講義内容の打ち合わせから、全4回の講義全てにファシリテーターとして参加することができたのは、良い経験になりました。この経験を自分のキャリヤ形成にも活かしていきたいと思います。」

同講座を企画立案、実施までご助力いただいた、大阪大学共創機構 産学官連携オフィス中村昌平様にお越しいただき、講座をご覧いただきました。中村様からは、

実際に授業の様子も見学させていただきましたが、私達の想定以上に真剣に取り組んでいただき、この授業をやってよかったと思いました。

特に目を引いたのは、いくつかのクラスでティーチングアシスタントのように動いてくれていた生徒さんです。エネルギッシュに動いておられて、そのエネルギーが他の生徒さんにも伝播しているようでした。人に教えるというのは、人から教わるよりも学習効果が高いと言われています。今回も進んで動いてくれた生徒さんにはそれだけの学びがあったのではと思います。

自身のキャリアというのは、高校生に限らず社会人でも、大事なのに先延ばしされがちな課題の1つです。

みなさんには、今回の授業をきっかけに自分がどういうキャリアを目指すのかということを、先延ばしせずにしっかりと向き合っていただければと思います。

この度は誠にありがとうございました。

とのお言葉をいただきました。

この講座を初めとして、今年の「総合的な探究の時間」で学んだことは、受験や、教科書という枠を超えて、誰しもが直面することとなる「未来」に向け「どう生きるか」を問いかけるものでした。来年はそれぞれの進路に向けて努力を重ねることとなる77期生が、池田高校で培った「学び」を存分に発揮し、「未来」に向けて羽ばたいていってほしいと思います。

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