アカムシのだ腺染色体の観察(予習)
下の「見る」または動画をクリックして、次回の実験の予習をしておきましょう。
短い時間で無駄なく実験が成功するためには、予備知識があることがとても大切です!!
*だ腺染色体の観察*
<目的> キイロショウジョウバエやユスリカナドノ幼虫には、だ液腺細胞の中に巨大な染色体が含まれており、常時観察することができる。この染色体は、染色体と遺伝
子の関係性を調べる上で役に立っている。その数や構造について調べてみよう。
<材料> オオユスリカの幼虫(俗名:アカムシ)・・・染色体数は、2n=8
<器具> 光学顕微鏡、スライドガラス、カバーガラス、ピンセット、柄つき針、ろ紙
<手順> ① アカムシをスライドガラスの上に置く。(濡れていると暴れる) 頭から5節目あたりをピンセットで押さえ、頭部(黒い方)を柄つき針で引き抜く。
② 引き抜いた際、出てきただ腺は、きわめて透明で、光沢がある。ハート型をしている。(白い消化管も一緒に出てくるので間違えないように)
③ だ腺に酢酸オルセインを1滴加え、5分ほど放置する。
④ カバーガラスをかけ、その上に、ろ紙を乗せて、親指で強く押しつぶす。
⑤ 検鏡する。(最初は低倍率から、高倍率へ)
⑥ スケッチ
<こんなことを考えながら観察してみてくださいポイント>
・だ腺染色体の数は何本だろう?
・だ腺染色体が普通の染色体に比べて巨大なのはなんでだろう?
・だ腺染色体の横しまの部分は、どんな働きをしているんだろう?
・だ腺染色体には、膨らんでいる部分(パフ)があるが、どんな働きをしているんだろう?