今日の3限目に2年生の古典の授業を見学に行きました。学んでいたのは伊勢物語「狩りの使ひ」で、一番最後の部分の解釈に取り組んでいました。ネタバレになると授業に差しさわりが出るので原文のままお伝えしますが、このお話は斎宮から送られた「かち人の渡れど濡れぬえにしあれば」という歌の上の句に対して男が「また逢坂の関は越えなむ」と答えて終わります。私はこの斎宮に対する男の返しが素晴らしくオシャレでキレがいいと思っていて「さすが在原業平!」と唸りたくなるのですが、さて2年生の皆さん。なぜだかその理由がわかりますか?これがきちんと説明できたら古文の読解力、ひいては国語の読解力はもう相当なレベルに達していると思ってもらって大丈夫ですよ。(笑)
4限目は同じく2年生の音楽の授業を見学に行きました。今日はレ・ミゼラブルの「民衆の歌」の歌唱練習でしたが、歌う前に歌詞の中でストレスをかけて歌う部分の分析を行っていました。歌唱は英語の歌詞で行いますが、話す時と歌う時の違いや英語で歌う時と日本語で歌う時の違いなど、ICTはもちろんのこと、NETの3人の先生の録音による生音声の視聴など、いろんな工夫がなされていました。このあたりの担当の先生の教材作製にかける情熱、本当に頭が下がる思いがしました。こうした積み重ねがあってあの年末の素晴らしい演奏にめぐり逢うことができるのですね。今日の授業を見学したおかげで、次の「民衆の歌」の聴き方は絶対に変わると思います。見学しておられた保護者の方もおっしゃっておられましたが、本当に鳥肌が立ちました。それくらい感動的な授業でした。