美原高校の歴史②【学校に眠る遺跡】

美原高校の開校は、建設予定地にある遺跡の発掘作業により、当初予定とされていた昭和49年から遅れることになりました。
実際に建設予定地からは、飛鳥時代や奈良時代の多数の掘立柱建物跡が確認され、集落遺跡があることがわかり、「平尾遺跡」と命名されました。また、須恵器や土師器の破片、凝灰岩の切り石や鎌倉時代の瓦など約1,000点もの遺物が発見されました。中でも凝灰岩の切り石については、御陵や大きな寺の礎石に使われる以外は公的機関か豪族にしか入手できなかったようです。そのうえ、瓦や硯のほか丸鞆(まるとも)なども発見されていることから遺構はただの住居跡ではなく、かなり高位の階層に属する貴重な文化財である可能性があると考えられています。
そして、近年になって出土遺物の再整理が行われた結果、青銅製の帯金具である「鉈尾(だび)」や銀の鋳造に使われた「るつぼ」などの珍しい遺物のあったことが判明しました。
◎ 学校に眠る遺跡(美原高等学校、平尾遺跡)
https://www.pref.osaka.lg.jp/o180150/bunkazaihogo/maibun/hirao.html