今回は、第1回入学式の式辞を通して、校訓である「自主・自立・堅忍・果敢・創造・開発」の六綱領を掲げられた精神について振り返りたいと思います。
《入学式 式辞より一部抜粋》
高校生として、「自主性」をもって行動する必要があるのは言うまでもありませんが、そこには自らを厳しく律していこうという自己に対する厳しい態度、「自律の精神」が必要です。そして、「自主」と「自律」は車の両輪のようなもので、自律の裏づけのない「自主」は真の「自主」ではないと考えます。このような、しっかりとした基盤を持った自己を確立してもらいたいと願う心から出たのが『自主・自律』でした。
そして、しっかりとした自己を確立してはじめて、自己を開発しクリエートしていくことができると信じています。みなさんは春秋に富む若人であり、自分のかくれた可能性を掘り出し磨き上げて、向上・発展をしてもらいたい。これが『創造・開発』の意味です。
しかし、自己完成への道は険しく茨の道が果てしなく続き、耐えることが必要となります。私たちは、ともすれば耐えることを忘れ、うまく逃れる方法を必死に探そうとします。しかし、逃避は何ら問題の解決にはなりません。耐えることは、実は敢然として実行に移す前段であって、じっと耐えている間に進むべくより良い道を考えるべきなのです。すなわち、堅忍持久に徹した者が勇猛果敢に行動できるとの考えから『堅忍・果敢』と掲げました。
この六綱領は、それぞれバランスよく保っていかなければなりません。六綱領のもと、調和のとれた人間形成を美原高校のみなさんに望むがゆえに、本校で学ぶ心構えの基本として掲げました。