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寒くなってきました <感染症による「出席停止」について>

今日は朝から関東地方で雪が降り、東京では電車や高速道路など交通網に影響が出たようです。 大阪も朝から冷えて、私も今年初めてコートを着て登校しました。

寒くなってくると、風邪などの感染症が流行してきます。学校のような多くの人が一緒に生活する場所では、感染症が拡大する可能性が高いので、皆さん、外から帰ると、手洗い・うがいを忘れずに、また、睡眠不足にならないように気を付けて下さい。 色んな注意をしていても、残念ながら感染症にかかってしまうことがあります。その時はしっかりと休養して、治すことが大切です。

感染症の中には、り患(病気にかかること)すると、感染拡大防止のために、学校に登校することができない「出席停止」となる感染症があります。 「学校保健安全法施行規則」に定められており、「第一種」、「第二種」、「第三種」、「その他」の感染症に区分され、感染症ごとに出席停止の期間が定められています。

第一種の感染症は「エボラ出血熱」「ペスト」など、死に至る可能性の高い、り患すると重篤になる感染症です。 第二種の感染症には、皆さんがよく知っている「インフルエンザ」や「麻しん」「風しん」などがあります。 例えば、「インフルエンザ」の場合、病院で受診し、インフルエンザであると診断されると、他の生徒に感染する可能性が高いため「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで」学校に登校することができません。感染者が多くなると学級休業や学校休業を行う場合もあります。「麻しん」「風しん」についても、それぞれ期間が定められています。

また、「感染性胃腸炎」や「マイコプラズマ感染症」などは「その他の感染症」に区分されていますが、り患(病気にかかること)しかたらと言って、「インフルエンザ」などのように、り患したらすぐに出席停止になるとは限りません。規則によって、「学校で通常見られないような重大な流行が起こった場合に、その感染症拡大を防ぐために、必要があるときに限り、学校医の意見を聞き、・・・」と定められており、感染症の種類や各地域、学校における感染症の発生・流行の様子等を考慮して出席停止にするかを判断することになっています。

何よりも感染症に罹らないように日ごろから体調管理に努めることが一番ですが、感染症に罹った時には、まずは養護教諭や担任の先生に相談してください。 病気を治すためにも、また、その病気を広げないためにも大切なことです。

もっと、詳しことが知りたい人は文部科学省の下記HPを観てください。 「学校において予防すべき感染症の解説」 http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1334054.htm