平成26年度第26回大阪府立中津支援学校高等部 卒業式
お祝いのことば
厳しかった冬もようやく過ぎ、寒さもひと段落しました。
木々の芽が温かい日の光を受けて膨らみ、枯れそうだった中庭のもくれんと桜の木は新芽をつけ、春の訪れが感じられます。
高等部卒業生8名の皆さんご卒業おめでとうございます。
今、一人ひとりに卒業証書をお渡ししました。この卒業証書は中津支援学校で皆さんが、3年間、ここにいたという証であり、ここで頑張ったという証です。ここに仲間がいて、泣いたり笑ったりして、一緒に過ごしました。でも、今日は、この3年間に区切りをつけて、それぞれの進路に向け旅立つ日です。
今日、みなさんの旅立ちの日に、大阪府教育委員会様並びに大阪府立整肢学院 院長様、はじめ整肢学院職員の皆様、保護者の皆様をお迎えして第26回卒業式を挙行できますことを心より感謝申し上げるとともに、ご臨席を賜りました皆様に、卒業生とともに心からお礼申しあげます。
今、皆さんの心の中に、中津支援学校での様々な出来事が、次々と思いだされるのではないでしょうか。この夏休み3年生全員が取り組んだ、施設体験実習。実習が終わったときは、充実した顔になっていました。東京ディズニーランドへの修学旅行は皆さんにとって最高の思い出でになったと思います。そして第30回中津まつりは、今年もみんなが輝いていました。中津支援の建設に関わって頂き、30年間毎年柿を送って頂いている寺井様、大西様が、初めてみんなに会いに来てくれました。皆さんの一所懸命さにとても感動しておられました。生徒会活動では、あいさつ運動、地域の清掃を地域の人たちとがんばり、その報告を大阪府立高等学校保健研究発表大会で発表し、賞を貰いました。たくさんの経験が皆さんを大きく成長させてくれたと思います。
人は、目標を持って生きることは大切だと思います。「今自分にできることって何だろう」と考え、一日一日を大切にし、自分の夢が叶うように、夢に向かって歩いて欲しいと思います。
卒業生の皆さんは、とっても笑顔が素敵でした。笑顔で挨拶をし、たくさんの人と繋がって行って欲しいと思います。
そして、もうひとつ、感謝の気持ちをいつも持っている人になってください。なにか支援してもらったら「ありがとう」といえる人になってください。そしていつか誰かに「ありがとう」と言ってもらえるようになってほしいと思います。
卒業してもいろんなことがあると思います。うれしい時、つらい時、どんな時でも、中津支援学校に来てください。待っています。
保護者のみなさま、本日は本当におめでとうございます。
私たち教職員は、これからも、卒業する8人の中津のなかまが、夢に向かって歩んでいくよう、できる限り、支援していきたいと思います。
保護者の皆様も、いつでも中津支援学校にいらしてください。
終わりにあたり、改めまして、本日ご臨席いただきましたご来賓はじめ皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。これからも本校の発展のため、子どもたちが笑顔で夢に向かって歩いて行けるよう、ご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上を持ちまして、お祝いの言葉といたします。
平成27年3月10日
大阪府立中津支援学校 校長 小林 信恵