金光敏さんの講演会

 テーマ別人権学習の一環で、「Minamiこども教室」の金光敏さんの講演会を体育館で行いました。

 金光敏さんご自身が日ごろ感じている「同じだから仲間」ではなく「異なるからこそ認め合う」大切さや、実際にMinamiこども教室で支援した子どもが西成高校に入学し卒業するまでのお話など、生徒たちに身近なところでたくさんの子どもたちが頑張っていることを詳しくお話しいただきました。

 金光敏さんのお話を聞いて、そんな人たちが周りにいたことを初めて知った人、身近にいた友だちの違う一面を知った人、また自分だけではなかったんだ、と感じた人もいたのではないでしょうか。

 始めは暑さもあり、疲れて下を向いていた生徒たちの姿勢が、お話の中盤から背筋が伸び、視線が金光敏さんに向いてゆく様がとてもよくわかりました。

 最後に金光敏さんは「西成高校の誕生秘話」についてお話しくださいました。「西成高校は今から50年近く前に、地域の願いから生まれた学校です。周りと違うことで困難に陥りやすい人たちが、子どもたちが、安心安全に通える学校を作ろうという願いです。その願いを今も受け継いでいるこの学校に入学したことに誇りを持ってください。」

西成高校の一員として、身の引き締まる言葉でした。


 講演後にも振り返りをしましたが、来週には各クラスでグループに分かれて「外国人の人たちも住みやすい社会」をテーマにポスターを制作します。今日わかったこと、気づいたことなどをもとに、自分たちにどんなことができるかを深く考えるキッカケにしてもらえたらと思います。