7月3日(水)校内教職員研修 ~チーム野崎~

 7月3日(水)、校内教職員研修を実施しました。 期末考査中の午後を活用し、全教職員を対象に毎年実施しているものですが、 今回は人権研修に続いて、学校経営改善研修(危機管理研修)を行いました。

 人権研修では、大阪府専修学校各種学校連合会の指導員(人権擁護士)梶山武志先生を講師としてお招きし、「生徒のやる気を引き出し、助けあいのある学校」をつくるためには、どのようなことに留意して取り組みを進めることが大切かを先生方と一緒に考えました。

 互いの適切な「距離」について実際にワークで確認したり、ほめることの効用等について話しあい、共通認識を深めるとともに、先生方一人ひとりが生徒の顔を思い浮かべながら、エンパワメント(内なる力)を引き出す方法やゴールを共有するクラスづくりについて意見を出しあいました。

 梶山先生のワークショップには何度か参加させて頂きましたが、決して結論や結果を押しつけるのではなく、うまく思いを引き出して頂いたり、機が熟するまで待って頂いたりと、絶妙の進行やしかけに毎回感銘を受けています。今回、個人的には、先生と生徒や生徒どうしで「ありがとう」「すばらしい」などのメッセージを紙で伝えあう「いいねカード」に興味を持ち、使ってみたいと思いました。

 研修後の先生方の感想からは、「これまで教えこんだり、指導をしてきたことはある面、一方通行になっていたかもしれない。」「生徒をエンパワメントするという観点はとても勉強になった。」「自分のクラスづくりを振り返って、明日からでも取り入れていけるヒントを多く頂いた。」「マニュアルの功罪については、とても考えさせられた。均質と平等の違いについての発見があった。」というような、さまざまな気づきをうかがうことができました。 

(しかしながらこの日は、合同研修ということもあり、時間の制約のため梶山先生には大変ご迷惑をおかけしました。もしお許し頂けるなら、先生には、是非引き続き野崎高校をご支援頂ければと厚かましくも思っております!)

 

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 人権研修に続いて、学校経営改善研修が行われました。今年度立ち上げた「学校経営改善プロジェクトチーム」の進行で、「学校教育自己診断から浮かびあがる課題は何か。日常の業務を通して感じている課題は何か。」をテーマに、校務分掌ごとにグループに分かれて、意見交換を行いました。日頃の経験をもとに、熱心な協議が行われ、大きく3点に集約されました。

 (1)校内組織の連携強化

  教務部や生徒指導部と進路指導部、保健部と学年団の連携を強化していくこと、運営委員会、学年会の機能強化

 (2)各種業務のマニュアルの整備

  教務部、進路指導部、保健部の日常業務におけるマニュアルや判断基準の整備

 (3)学年主任会の一層の活性化と分掌組織の整備

  配慮の必要な生徒の支援体制、文化部の重要性

 

 最後のまとめでは、当日飛び入り参加して下さった梶山先生から、「多くの課題に気づくのは良いことだが、それに押しつぶされて前へ進めなくなることのないよう心がけてください。一つひとつ解決へ向けて取り組んでいきましょう。」という助言を頂きました。

 私自身も先生方から出された意見に大いに賛同できるところが多く、とても心強い気持ちになりました。

 ただ、マニュアルの整備については、ともすればマニュアルどうりにやればそれでよい、というような「思考停止」に陥らないように気をつける必要があると感じました。

 そして、「マニュアルではなく、「チーム野崎」の「野崎スタンダード」を皆さんと創っていきましょう。」と呼びかけました。

 考査中であるにも関わらず、多くの先生方が最後まで熱心に協議してくれました。野崎高校は次のステージへ向かっていると実感できました。

 「チーム野崎」の取組みは、確実に前進しています。 

 

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