鬼は外 福は内

季節外れでごめんなさい。遠隔授業が始まりましたが調子はどうですか?私は先日、予想外に美味しく豆ごはんができました。

 ところで、高校時代、節分の話題になったときに友人がこんなことを言いました。

「うちは豆まきのとき、"福は内"だけだよ」。

"鬼は外"は?と私は思いましたが、別の友人が「あー、そうだよね。うちも」と、さらっと同意し、二度びっくり。理由を聞くと、「だって鬼はもう、ご先祖様が退治したから」とのことでした。

 実は、彼女たちは二人とも"渡辺"さん。ご先祖様というのは、渡辺綱のことで、退治した鬼とは酒呑童子のことだそうです。

酒呑童子、知っていますか?平安時代に大江山に住み、人々を困らせた鬼です。

 10年程前に読んだ本の中に、酒呑童子とは疱瘡神のことではないか、という説がありました。この説の真偽は確かめようがありませんが、得体のしれない疫病が広まる恐怖は想像するに余りあります。

 平安時代は疫病の原因もわからず、対処も疫神を祀るくらいしかありませんでした。(疫病対策が起源である祇園祭が中止になったのは皮肉な感じもしますが。)ありがたいことに、現在では原因となるウイルスも、その対処方も分かっています。

 "stey home"はストレスがたまることもあると思います。が、今は我慢の時。家の中でできることをしましょう。まずは遠隔授業を頑張ってみてくださいね。

 "福は内"ですよ。