夏休み明け全校集会

 平成29年8月21日(月)午前8時10分より、全学年揃って夏休み明け全校集会を行いました。今年の夏休みも大きな問題や事故もなく、部活動や夏期講習やオーストラリア海外研修などで頑張ってくれました。夏休みが明けたら、韓国研修旅行や文化祭等があります。槻の木高校の団結力を披露してほしいと思います。校長の挨拶は下文の通りです。

(あいさつ)

 皆さん、おはようございます。どのような夏休みでしたか。私の知る限り、部活動や3年生の夏期講習やオーストラリア海外研修など頑張ってくれたと思います。何よりも、事故もなく問題もなく元気に登校してくれました。今日、私は「戦う」について話をしたいと思います。

 この夏、時間があれば高校野球を見ていました。多くのドラマがあり、考えられないシナリオがありました。先日の大阪桐蔭高校もそうです。桐蔭高校が1対0で勝っており、9回2アウト後一人。その最後になるであろう一人がショートゴロ。ところが、ゲームセットになる所ファーストがベースを踏みそこねセーフとなった。その後、桐蔭高校は緊張の糸が切れたのか、逆転打を打たれ敗退しました。このような試合を見て、私は仕事柄、このような負け方をした選手たち、悔いが残りショックを受けているであろう選手にどのように声をかけたらいいのだろうと考えてしまいます。

 まずは、慰めるであろうと思います。また、振り返りしっかり反省させると思います。そこは曖昧にはできない。後は時間が解決するかもしれない。しかし、最後には今まで目ざしてきた目標か、同じ価値をもつ目標に向かわせると思います。悔いは、新たな目標を定めて、それを乗り越える時に解消します。その時、その悔いた事も良い経験になり良い思い出になるのです。よって、最後に私は選手たちに前を向いて進もうと言うと思います。悔いるだけでなく戦う気持ちを持ってほしいからです。

 これと同じ思いをしたのが、先週の8月15日の終戦記念日です。先の戦争から72年が経ちました。日本は戦争に敗れるのですが、戦死者が約300万人、傷害や病気になった者は約500万人、当時の日本の人口は約7000万人。多くの方々が亡くなりました。また、多くの近隣諸国の人々も亡くなりました。ここで、日本は大いに悔いました。悔いたからこそ、毎年8月15日になれば、みんなで祈り続けているのです。戦没者を追悼するとともに、平和を希求するのです。それを72年間続けてきました。この行為は、続けてくるというよりも、戦い続けてきたと言ってもいいと思います。そうでないと時間とともに風化すると思います。先ほど言いました。悔いを乗り越えるためには、新たな目標に向かわなければいけない。日本人は平和とともに前に向かって進もうと思いました。

 もちろん、平和でありたいのは誰でも同じです。しかし、平和を獲得する事は簡単ではなく、勝ち取るための戦いをする積極的な視点が要ります。私は、皆さんには武器をもたないが、それに匹敵する武器でない武器をもってほしいと思います。その武器で平和を獲得してほしいと思います。その武器でない武器は、次の皆さんの世代に考えてほしいと思いますし、託したいと思います。一見すると、穏やかで普通に流れている日々も、戦い自分を乗り越えてきたからあるのです。人生は悔いや失敗の連続です。でも、そこに留まらず、乗り越える勇気をもってほしいと思います。

 夏休みが明け、韓国研修旅行、文化祭、部活動、文武両道ですので勉学も、そして3年生は大学受験などあります。悔いや失敗を恐れず、乗り越え戦ってほしいと思います。それを期待して挨拶とします。

 挨拶の後、学習指導室からお話があり、部活動表彰、オーストラリア海外研修帰国報告、韓国研修旅行壮行会がありました。

 オーストラリア海外研修帰国報告