1月下旬の植物
冬至を過ぎると、日は徐々に長くなる。暦の上の大寒を、植物は冷たく明るい光の中で迎える。ホトケノザ・カラスノエンドウはドーム状の群落をつくって風を避けて
いるように見える、タネツケバナ・タガラシのようにロゼットをつくる植物も多い。ウメとスイセンはこんな寒風のなかで開花する、かれらの姿は寒風の中で凛々しく美しい。樹木の枝は、地上から高いところにあって、
緑の葉を年中つけている樹木(常緑樹)であるアラカシ・クスノキ・サンゴジュは春に展開する新芽を頑丈な鱗片で覆っている。イチョウ・エノキ・クヌギ・ソメイヨシノ・トチノキは
葉をすっかり落としているが、春に展開する新芽を葉を落とした枝に準備している。冬に葉を落とす樹木(落葉樹)も休むことなく生き続けている。樹木の果実はこの時期に、
鳥たちの大切な食料である。カキの実をスズメがついばみ、乾燥して果皮が破れやすくなったセンダンの実をヒヨドリがつついていた。茨木市で撮影。