10月中旬の植物
稲刈りが目前の季節、稲穂が垂れている。イネの茎と葉はとても頑丈で、これを鎌で刈ることはとても骨の折れる重作業である。しばらく天日で乾燥してから、モミと稲わらを分離して、さらにモミ殻を除去して玄米ができる。イネの収穫はそれひとつで、とても知的で精密で体系だった作業となっている。稲作で成功するには、緻密な計画と周到な準備が必要である。農業はとても知的な産業であるのに、それを理解している人は少ないように思える。近年はコンバインを導入して、収穫の重労働は幾分軽減されている。イネは高密度での栽培にも耐え、われわれの日々の糧となっている。茨木市で撮影。