(3)マンサク亜綱
ヤマグルマ目・マンサク目・ブナ目・イラクサ目などからなる。イラクサ科は主に草本であるが、他は木本である。イラクサ目にはイラクサ科・クワ科などが含まれる。クワ科のイチジクとクワの実、ブナ科のクリの実、クルミ科のクルミの実を食用にする。
マンサク科 Hamamelidaceae
マンサク
落葉又は常緑の高木、花はやや小型でふつう両性。穂状又は頭状の花序をつくることが多い。がくは合着して4〜5裂、又は6〜7裂。花弁は4〜5、雄しべは2〜8、子房は2室。

ブナ科 Fagaceae
アラカシ
落葉又は常緑の高木、まれに低木。花は若枝につく、花被片(かひへん)は合着し4〜7裂、雄花の穂状花序は細長く垂れ下がり、尾状(びじょう)花序と呼ばれる。雄しべはふつう花被片の裂片と同数かその2倍の数がある。雌花は単生、雌しべは3又は6個、子房は3まれに6室。森林の重要な構成樹種を含み、クリの実は現在でも食用とされる。クリより小型であるが、ドングリも食用にできる。縄文時代には、ドングリも大切な食料であったようだ。

イラクサ科 Urticaceae
カラムシ
葉は互生又は対生、托葉がある。花は風媒で集散花序につき、単性で雌雄同株又は異株。花被片は緑色で離生、又は雌花では多少合生、2数の互生、又は3〜5数のものもある。雌しべは1心皮からなり、柱頭ははけ状。雄しべの花糸はつぼみのときは内曲、成熟すると弾くように開いて花粉を飛ばす。
