
明治34(1901)年、6月13日、本校は第8番目の大阪府立中学校として開校した。創立期、生徒の帽章は、六稜(「中」の字を図案化したもの)に八の字をあしらったデザインが長く続いたが、昭和2(1927)年に、六稜に菊水のものへと改定された。これは八尾中学校の生徒と間違われるという理由からであった。
校旗についても六稜に八の字をデザインしたものであったが、帽章とともに菊水の校旗が新たに制定された。(「富田林高校百年誌」より)
現在の富田林高等学校の校章は、その伝統を受け継いでいる。
ちなみに「菊水紋」は、楠氏の代表家紋で、楠木正成の旗として用いられたものを源としている。建武の新政が成った時、楠木正成は後醍醐天皇からその功績として「菊紋」を下賜されたが、畏れ多いとして半分を水に流した「菊水紋」にしたとのいわれが伝わっている。「楠氏系図」によると、後醍醐天皇が盃に菊花を浮かべて正茂に下された故事に由来する。
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