校長あいさつ
平成24年4月1日本校でよく使われる言葉に「六稜魂」というものがあります。六稜と は、六つの山の尾根、稜線のことであり、六角形の星型をした北野高校 の校章を意味しています。すなわち、「六稜魂」とは、139年の伝統に 培われる逞しい精神のことを表しています。
しかし、その解釈、受け取り方は個人により様々です。ある人はそれ は「何に対しても一生懸命であること」と言い、また別の人は「最後ま で諦めない根性と熱意」と言います。さらに、「なんとかなるさ、でなけ りゃなんとかするさ」と説明する人もいます。結局のところ、決まった ものは特にありませんが、つらい時、厳しい状況の時にこそ発揮される 逞しさのことを表していると言えます。
本校59期の手塚治虫さんが、100周年記念行事の時に講演された中で も触れられていましたが、北野高校(当時は北野中学校)を舞台にした 短編漫画「ゴッドファーザーの息子」の中で次のような話がありました。 在校時、体が小さく弱かったため体育が苦手で走るのも遅く、コンプ レックスを持っていたそうです。しかし、自らそれを乗り越えるために、 淀川沿いの10km走(断郊競走と呼ばれ、現在でも行われている)で最 後まで粘り抜き、見事10位でゴールしました。まさに「六稜魂」です。
本校は、「139年の伝統に培われた実績とアカデミックな校風を背景に、 文武両道・授業第一主義を貫き、次代のリーダーの育成をめざす」こと を目標としています。その実現のために、生徒たちは、勉強に部活動に、 また学校行事にと大変忙しそうな日々を送っています。 しかし、彼等の表情はとても生き生きとしており、アンケート結果に よる学校生活への満足度は大変高いものとなっています。三年間という 限られた時間の中で、精一杯いろんなことにチャレンジしているようで す。心身ともに最も大きく成長する時期を迎えている彼等の、頭の中で 感じている時間は、実際の時間よりもおそらく速く進んでいるのでしょ う。その中で「六稜魂」が育っていくのだと思います。
最後に、北野高校をめざしている中学生の皆さん。本校の生徒たちが、 厳しさの中にも楽しく、学校生活に取り組んでいる様子を是非ともご覧 ください。そして、北野高校で勉強するという強い気持ちを持ち続け、 日々の努力を続けてください。夢が実現できるよう心から応援します。
大阪府立北野高等学校

