80年めの夏

今日、8月6日は広島に原子爆弾が投下された日です。そして、3日後の8月9日には長崎にも原爆が落とされました。今からちょうど80年前、1945年の出来事です。わずか数日の間に、2つの都市が壊滅し、数多くの命が失われました。生き延びた人々も、深い傷と向き合いながら生きてこられました。

みなさんの中には、「え、そんな昔のこと?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、「もう80年」ではなく、「まだ80年」しかたっていないのです。戦争を体験された方々の声を直接聞く機会も、年々少なくなっています。だからこそ、今を生きる私たちが、この出来事の意味を改めて考えることが大切です。

平和とは、戦争がない状態だけをさすのではありません。お互いを認め合い、違いを受け入れ、安心して毎日を送ることができる社会。そうした日常が当たり前に続いていくことが「平和」です。

それは学校生活にもつながります。日々のあいさつ、思いやりある言葉、相手を理解しようとする姿勢。小さな行動の一つひとつが、平和な社会を築く土台になります。

この夏、広島と長崎を思い、そこから「自分にできること」を考えるきっかけにしてください。過去を知ることで、未来の選択が変わります。80年めのこの夏を、平和について考える一日にしましょう。