今日の1限目に多目的ホールで1年生が「学年ビブリオバトル本戦」を行いました。自分が選んだ本を紹介し、読んでみたくなった人が一番多い人が優勝となりますが、各クラスで選ばれた8人がそれぞれお気に入りの本について話してくれました。以下、私の主観いっぱいの個人的な感想を交えて発表順にご紹介します。
3組Hさん:「HOW TOーバカバカしくて役に立たない暮らしの科学」ー理系科目に苦手意識があるような私でも読んでみたくなるような物理学の本だそうです。自宅にロケットを装着してハワイまで飛ばすのに何がどれくらい必要か、きちんと計算する方程式が紹介されているとか。聞いていて、私もロケットで家ごとハワイに飛びたくなりました。
7組I君:「成瀬は天下を取りにいく」ー普段北野高校の中で生活していると気づかないかもしれませんが、北野高校は確かに少し変わった人々の集まりだと再認識させてくれました。また、滋賀県の魅力について改めて考えさせられました。
4組N君:「ボッコちゃん」ーショートショートの神様、星新一の本で、読書の入門に最適だそうです。無限に落ちる穴という具体の作品を一つ紹介してくれましたが、ラストだけ紹介せず。これってまさに土曜日にお話を聞いた「仕掛」ですよね。
8組Y君:「負けヒロインが多すぎる」ー語り口が熱すぎました。ボティランゲージも凄くて、ずっと会場全体が笑いの渦になっていました。本の内容は別にして、先日亡くなられた上方落語を代表する噺家である桂さこば師匠を彷彿とさせるその語り口だけで十分に惹きつけられました。
5組M君:「N」ー6章からなる小説だそうですが、読む順序が決まっていないそうです。だから読み方は6×5×4×3×2で720通り。どの章から読んでも、どの順序で読んでも話が繋がり完結するそうです。面白いアイデアですよね。
2組K君:「近畿地方のある場所について」ー読めばお腹を壊すそうです。K君は迫力をもって迫ってくるリアリティのある怖い映像作品が好きなのだそうですが、この本は活字であるにもかかわらず怖いそうです。怖すぎてお腹を壊のだそうです。ちなみにうちの家族も結構ホラー好きかもしれません。チャッキーのTシャツ着ている者もいたりします。(笑)
6組I君:「神さまとぼく 山下俊彦伝」ーパナソニックの3代目社長のお話で、世のため人のため世界のためを主眼にした松下幸之助さんと真逆の経営方針、個を大切にする会社経営を行ったそうです。I君もなかなか熱く語ってくれました。これから社会の中でリーダーとして活躍するであろう北野生にはぜひ読んでほしい本ですね。
1組K君:「N」ー偶然にも5組M君と同じ本でしたが、K君は6つの物語の内容を少し紹介してくれました。上下逆さまにしなければ読めない章があるなど、前から後に読んでいくという読書の物理的な繋がりを断ち切った作品だとのことでした。確かに言われてみれば、前から後ろに向かって読むのが当たり前だと思っていましたが、それを破ろうという発想はなかったですね。
生徒たちの投票の結果、優勝は8組Y君、準優勝は2組K君でした。
ちなみに、私が一番読んでみたいと思ったのは、3組のHさんが紹介してくれた「HOW TOーバカバカしくて役に立たない暮らしの科学」です。だってハワイに移住したいですからね。(笑)